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山田俊男君 どうぞ、
鹿野大臣、これから大きな仕事をされるわけでありますから、是非まあそうしてほしいというふうに思いますが、そういう
観点でこうした問題について
検討していくということをしっかりやってもらいたいというふうに思います。
ところで、もう
一つお願い事項があります。
御案内のとおり、今回の大きな被災と
原発事故によりまして、それこそ農林漁業者の二重債務が大変な重要な問題になっております。私的ガイドラインを大々的に始めたからそれでいいんだぞということでは決してありません。あれは、自己破産するためのまあ手続を助けてあげるという内容のものなんですから、再生するということにつながるものではなかなかありません。
基本的に再生をきちっとやってもらうためには、例えば農林漁業者が抱えております、瓦れきに埋まって、まだ水につかってヘドロがいっぱいのこの
農地、この
農地をどう扱ってくれるのか、ましてやその
農地については債務のための抵当権が設定しておりますという、ここの扱いを整理しなきゃ駄目なんです。
今、御案内のとおり、参議院では野党案で新しい機構法を可決しましたが、衆議院ではどうも
審議が暗礁に乗り上げているようです。ただ、民主党も法案が必要だというところまで踏み込んできてくれているというふうに
情報を聞いておりますので、その法案まで踏み込むということであれば、法案の必要性を民主党もちゃんと、
政府も認めたということでありますから、両者の協議をしっかり進めていってもらわなきゃいかぬというふうに思います。
もはや今国会はほとんど日程がないわけでありますので、なかなか前へ出ることはかなわないかもしれません。しかし、
大臣、大事なのは、
農林水産業者がちゃんと今後立っていけるようにするためには、この問題の重要性は論をまたないんです。このことについて
農林水産省が、経済産業省にやらせておけばいいやと、経済産業省の流れの中で仕事を仕組んでいけばいいんだといったときに何の問題も解決しませんからね。だから、もっと
農林水産省はこの問題を本当に真摯に受け止めて、だって今度の被災者の相当部分は農林漁業者なんですから、そのための
対策を打たなきゃいかぬのです。
立場が変わって代表になって総理
大臣におなりになれば、もう全体を見渡して仕事をしていかなきゃいかぬわけでありますから、この問題について率直に言います。抵当権を付けた
農地をきちっと買い取って活用するという
仕組みについて発言し、リーダーシップを取ってもらいたいということをお願いしますが、その点についての考えをお聞きします。