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野村哲郎君 そこのところはきちっとやっぱり、農林中金を通じて
漁協の方にはそういった御指導をいただけるんだと思うんですけれど、この
法律が通れば
漁協にも
農協にも
資本を注入できる、みんなそう思っているんです。だけど、実際は
漁協には
資本は注入されないということですから、これはよっぽどそういう
漁協の
皆さん方にも御理解が得られるように御
説明していかないと、
資本注入を受けられる、真水で、まあ真水とは言いませんけれども、
資本の増加で何とか運用できるぞと、こう思っているやさきに、いやいや、おたくの
漁協は
資本注入はできませんよ、
信用事業やっていないですからという話になってくると、これはやっぱり大きな問題になると思いますので、是非そこは
漁協の
皆さん方にもきちっとした
説明を
法案が通った後はしていただきたいと思います。
以上、
法案についての御
質問はこれで終わりたいと思いますが、時間が残り少なくなりました。二重債務問題も取り上げようと思っていたんですが、実は今日、
大臣の方から、この後の
審議でも
稲わらの問題が出てくるわけでありますけれども、どうしても私は納得がいかないものですから、事前通告はいたしておりませんでしたが、この
稲わら汚染問題について今日の
大臣の
記者会見の中身から是非とも私はこれは伺っておかなきゃいかぬと、こういう思いでございますので、是非御
答弁を
お願い申し上げたいと思います。
一つは、私は今日、
大臣の
記者会見のこの
内容を見まして唖然といたしました。もう大変失望いたしました。これは
畜産農家も愕然としたんだろうというふうに思いますし、私は、極端に言えば、
畜産農家あるいはそういう団体を愚弄するような
対策しか
農水省は打ち出してこなかったというふうに思います。
それはなぜかといいますと、後ほども報告の中で出てくるわけでありますが、
国産牛肉の
信頼対策として、これはもう本当に目を疑ったんですが、先ほど
大臣も
一川委員の
質問にお答えされましたけれども、
検査の結果
暫定規制値を下回ったものを除きというのは、上回ったものについては、これは民間団体の買上げで処分すると。なぜここが民間団体なのか。私は、このことが
農水省の今の姿勢であれば非常に残念であります。非常に残念であります。
そしてもう
一つ、流通
段階で停滞している
出荷制限に係る畜産の
牛肉については、県等の
牛肉については、保管経費等を民間団体が補填すると、こうなっています。
大臣もこの
施策を打ち出されるに当たって、
平成十三年に、私どもの与党時代に
対策を打ったBSE、この比較はされたはずだと思うんです。私どもはBSEのときに、本当に早急にこれは金も出さなきゃいかぬ、
対策も打たなきゃいかぬということで、約三百億の金をこれはALICから出させました。ただ、今はALICは金がないんでというお話だろうと思いますが、八千億の
補正予算も昨日通りました。この中から三百億ぐらい、私は、幾ら金が掛かるか分かりませんが、なぜ国が買い上げる、なぜ国が保管料を出さないのか、なぜ民間にこれを出させるのか、どうしても合点がいきません。
私は、こういうようなやり方をやっていきますと、もう国には全く責任はありませんと、民間団体に丸投げであります。全部民間団体で買い上げてください、保管料もあなた方が
負担してください、こういうことを今大変苦しんでいるそれぞれ
被災県の
皆さん方に言って通る話じゃないですよ、
大臣。私は、大変尊敬している
大臣であります。しかしながら、今回の
対策を見たときに、これほど私は残念な思いをしたことはありません。なぜ国がやらなかったのか、そのことをお答えいただきたいと思います。