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国務大臣(
中野寛成君) むしろ御質問に感謝をしなければいけないと思いますが、ありがとうございます。
東日本大震災に伴い、
警察庁では
警察庁長官を長とする緊急災害警備本部を、そして、岩手県
警察、宮城県
警察、福島県
警察を始めとする全ての都道府県
警察では
警察本部長を長とする災害警備本部を設置するなど、所要の体制を確立し、組織を挙げて
被災情報の収集、
被災者の救出、救助、避難誘導、パトロール、緊急交通路の確保、御遺体の収容、検視等の各種活動に全力を尽くしてきたところでございます。
また、特筆すべきは、
警察情報、
警察無線などが、各自治体の連絡が寸断をされた、機能しなくなったときに、唯一
警察電話だけが、通信だけが通じて、そして東京から、またそれぞれ県庁から各市町村への連絡等についてはそこへパトカーが行って、そのパトカーの
電話でいろんな通知、通達をお伝えをしたという経緯もございまして、言うならば唯一
警察の通信網だけが健在だったというところが多かったことも特筆をさせていただきたいと思います。
警察庁は、震災発生直後、全国の部隊に出動の指示を行い、その翌日には、岩手県、宮城県及び福島県に対し合計約千八百人の部隊を派遣し、地元県
警察と共に
被災者の救出、救助等に当たったところでございます。また、順次
被災三県に派遣する部隊を増強し、さらに四月に入ってからは約千五百人の部隊を増強派遣し、本日現在、全国から派遣された
警察職員約四千五百人と地元
警察約八千人、合わせまして一万二千五百人以上の体制で連日各種活動を実施しているところでございます。これまでに
被災三県に派遣された
警察職員は約二万六千人に及んでいるところでございます。
また、心のケアの問題等につきましては、もう以前先生にお答えをいたしましたが、女性
警察官、そしてまた女性
警察官をサポートするための男性
警察官も含めましてそれぞれ派遣をさせていただき、
被災者の皆さんに寄り添う活動を展開をしているところでございます。
ただ、
警察官の支援も実は限界といいますか、来ております。全国の
警察でそれをサポートする支援チームをつくったり、いろんな形で、例えば
警察官の活動のシャツもろくにクリーニングもできないとか、いろんなことがございます。活動している、それを全国の
警察でサポートしようということで、支援チームが物心両面にわたって現地に派遣をされた人
たちをまたサポートするというような形で、全
警察一体となって
努力をしていることをこの際ちょっとアピールさせていただきたいと思います。