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佐藤正久君 もう覚えていないかもしれませんけれども、十五日の朝の段階で、プラントの周り、すごく上がったんです。
官房長官も記者会見で述べていますよ。今までと違う、もう何万ベクレルも上がったと言っているんですよ。
放射線濃度がかなり上がったと。一号機、三号機とは全然違うんですよ、周りの濃度が。でも、誰が
考えても水素爆発と圧力抑制室の破損とは全然
意味が違うと。こんなのみんな分かりますよ。一号機、三号機と同じだという
認識を持つこと自体が、やっぱり保安院又は東電からの
説明が不十分だと思います。今の
官房長官のそういう
認識はちょっと違うなと思いますよ。実際に
データ的に上がったと御自身でも言われているんですから、十五日の朝、二号機が爆発してから。一号機と三号機と違うと言われているんですよ。であれば、この辺の
対応、しっかりしないといけない。
私はもう、批判ではなくて、まだまだ災害は続いているので、しっかり保安院とかがチェックしないと、東京電力を、やばいと思っているんですよ。実際に、この十五日から二十二日の間、サイトには保安院誰もいなかったんですよ。誰が東京電力の
数字をチェックするんですか。みんな、オフサイトセンター、
福島市に移動したために、サイトに十五日から二十二日の間は誰もいなかったんです。東京電力の
数字を信用するしかないんです。これはやっぱりおかしな話であって、
政府の保安院という組織があるわけですから、そこはしっかりしないといけないと。保安院がしっかりしてもらわなければ、誰も信用できなくなっちゃうんです。だから今言っているんです。
今回の工程表
一つ取っても、人間工学を
考えたとは思えないんですよ。今、現場の所長から東京電力の本店に物すごく苦情が来ている、
官房長官、御存じでしょう。人が足らない、もう四十日、疲弊しまくっている、
生活環境も厳しい、人を増やしてくれ、この工程表、多正面でとても無理だと。しかもこれから暑くなる。あの防護服を着て今までみたいな作業をできないでしょう。みんな言っているんですよ。だからこそ、やっぱり
安全委員会等いろんな方々のアドバイスを得ながら工程表を修正したっていいんですよ、大事なことは安全ですから。だから、そこは
政府の方がしっかり関与しないと、この原子炉の安全化、ここをやらないと、本当大変なんですから。そういう
意味で今日はいろいろ、
政府の、原子炉の安全や協力について今まで質問をさせていただきました。
最後に、
厚生労働副
大臣来られていますので、昨日に続きますけれども、やっぱり冷たいですよ、
厚生労働省。やっぱり二十キロから三十キロ圏内で事業をされている方々に対しても雇用
調整助成金、出してあげるべきです。失業保険でいいといっても、今度は失業の形になりますから、やっぱり事業主と従業員とのきずなという
関係でもこれは問題だし、あるいは従業者の
観点からしても、取りあえず失業状態、やっぱりなかなか再開しないから新しいところに就職しましたと、でもそこでもうまくいかない、じゃ、それを辞めました、もう一度失業保険をお願いしますと言ったときに、やっぱり不利益を被るわけですから。
ましてや、
枝野官房長官、今度、緊急時
避難準備
区域が設定されます。これは屋内退避でもありません。もっと多くの人が帰りますよ。そのときに、緊急
避難準備
区域指定した後、本当に雇用
調整助成金まだまだ出さない。政治家が決めればいいわけでしょう。昨日は出さないと言ってましたよ、二十—三十の間は。
小宮山副
大臣、やっぱり政治として、本当にあの現場で困っている人がいる、ましてや緊急時
避難準備
区域、こういうものが設定されるというのであれば、これは認めますということを言ってほしいですよ、本当に。いかがでしょう。