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山本一太君 これはもう一々ここで紹介するのもちょっとあれなんですが、
NHKのこれまでのやはりいろんな
不祥事、私、一覧にしてみたんです。
平成十六年ですか、プロデューサーの制作費着服というのもありました。例の空出張の問題もありました。インサイダー取引もありました。このときは
NHKの
受信料を払う人が減るという事件がありました。そこから努力して
NHKは信頼を回復してきたと、さっき新しい経営
委員長もおっしゃいましたけれども、今
NHKは国民から大変な信頼を得ているということなんですけれども、これ、次のページを見て、一月になると、一月一日、首都圏
放送センターの
職員、車上荒らしで逮捕、一月三日、松江
放送局のディレクター、のぞきまがいの行為で逮捕、一月四日、
受信料契約担当の委託スタッフが飲酒運転で玉突き事故、二月十七日、名古屋
放送局技術部
職員、静岡局でオシロスコープを盗んで逮捕、二月二十一日、大津
放送局男性ディレクター、ビデオリサーチのデータを不正投稿、諭旨免職、二月二十一日、札幌
放送局千歳
報道室男性記者、無免許運転で懲戒免職、そして、これは直接
NHKのスタッフではありませんが、金沢
放送局の死体遺棄で逮捕された委託カメラマンもおりました。
やっぱり、これはどう見ても異常です。これだけ
人材がそろっているはずの、本当に
公共放送としてこれからより重要な役割を果たしていこうという
組織としては異常ですから、これは。これは是非、
会長、重く受け止めて、こういうことがないようにしてもらいたいんです。
今日、なぜ二人の理事にこれだけ厳しく言っているかというと、これ、もし同じようなことがあったら
松本会長の
改革は頓挫しますからね。これ、もし後から隠蔽しているようなことが出てくれば、
松本会長がやろうとしている
NHK改革も、これからいろいろ
質問出ると思いますが、経営
効率化もできなくなるんです。
だから、そのことは是非、支えておられるこの二人の理事にもしっかりと受け止めていただきたいと思いますし、あと二、三分なので、最後に
松本会長に申し上げたいんですが、この間、ある
NHKの
職員と電話で話しました。何度か会ったらしいんですけれども、私、覚えていません。名前も言いませんし、所属も言いませんが、その人から電話があって言われたのは、
山本一太さんのブログを毎日見ています、
NHKのスタッフの悪口は一切言っていないというのも分かっています、ちょっと偉い人には批判的だから。でも、私は政治家でも偉い人には全部批判的なのでしようがないと思うんですが。
一般の
NHKのスタッフの方々の悪口は言っていないですねとその人が言いました。そうだと言ったら、このブログの中には真実もあると。やっぱり自分が
NHKで一生懸命やっていて、何かこの
組織には、プライドを持っているしすばらしい職場だと思うけれども、何かモラルを低下させる、やっぱり時々絶望的になる何かがあるとその人が言っていました。
それは何だと言ったら、これはどの
組織でもあることかもしれませんが、いろんな社内ポリティクスがあるのかもしれませんが、本当の実力主義というものがないと。本当に努力して成果を上げている人がきちっと
評価されない、実は成果主義になっていない、これが物すごく私たちにとってはつらいと。こういう若いスタッフと、これはもう私はうそをつかないのが取り柄なので、この人と真っすぐ二十分ぐらいお話をした中で出てきました。
松本会長がコンプライアンスに対する
対応について、いや、どうも一月からの
不祥事は若い人が多いと、大体二十代から三十代なんです、だからやっぱり世代を超えたコミュニケーションを取っていかなきゃいけないというふうにおっしゃっているんですけれども、この点について、私が話した若い
NHKの
職員の気持ちもちょっと踏まえた上で、
会長として何か
NHKの
職員の、本当に優秀なのに、何かこう誰か絶望的にさせる、モラルを何か低下させて、こういうのぞきとか盗みとか、元々モラルが普通よりも高くならなきゃいけない
公共放送の
職員がこういうことに走る何かがあるということについてはどんなふうな
対応をされていくのかということを最後にお聞きしたいと思います。