○長沢広明君 これは具体的に言いますと、実際そういう事案がこの間起きたわけですね。千葉県の浦安市ですね。浦安市はなかなか
選挙の
執行が難しいと思っていたけれども、県としては県議選全体を統一
地方選でできると。最終的に、浦安市はいわゆるこの
特例選挙の
指定を受けられなかったということによって、県議選全体は
執行されたけれども、浦安市
選挙区においてはその
選挙事務を浦安市が行わなかったということが起きたわけでございます。
それがやり直しで今実は行われておりますのでいいんですけれども、今回、
市町村の
意見を聴いてそれを尊重すると、こういうふうにしていただいたということは、一番先端で
選挙事務を担う
市町村の
意見を大事にしていただくという意味で、私はこの改正は大変有り難い改正だったというふうに思います。
ただ、やっぱり県の選管の
意見と
市町村の選管の
意見が違ったというこの浦安市の事例でいいますと、今回の改正で、
市町村の
意見を県選管が尊重し、県選管の
意見を
総務大臣は尊重すると、こういうやり方になりますね。
ちょっと浦安の話に戻りますけど、昨日、ちなみにこの
委員会ではありませんが、参議院の国土交通
委員会で浦安市の液状化
被害の
調査に行かせていただきました。この
委員会にも一緒に行っていただいた
委員の
皆さん、たくさんいらっしゃいます。現実に浦安市の液状化の当時の
被害をこの目で見てきました。
関係の役所の
方々、それは特に液状化
被害の対策をした下水道とかの
復旧に走り回った
方々の話もちょっと、歩きながらですけれども伺いました。やっぱり発災直後の八千世帯に及ぶ浦安市の液状化の
被害というのは非常に甚大なものがありまして、やはり
住民の
生活の非常に最低限の
生活のレベルを守る上下水道が使えないという、そういうところをとにかく
復旧するという作業に最初は大変な労力をやっぱり割いたと言いました。やはり現場を見て回ると、確かに恐らくあの状態では
投票所の安全を確保するということもなかなか難しかったと思いますし、それ以前に、
住民のまず
生活環境を整備すると、毎日の
生活をきちんとレールに乗せるということ自体に恐らく行政は大変な労力を割いたと思います。その意味では、統一
地方選挙の前半部分に当たる県会
議員選挙の
選挙事務の
準備に当たることは非常にもしかしたら難しかったかもしれないなということを回って、現地に行って確かに痛感をしました。
そういう意味では、
市町村の、県選管の
意見を尊重してくださるということは大変有り難いことで、しかし
市町村の
意見を県選管が尊重し、この第七項でも、県選管の
意見を
総務大臣は尊重しなければならないと、こういうことになるわけですね。そうすると今度は、県の選管の
意見、判断というのはこれ全く必要ないということになってしまうのかと。
市町村の
意見を県選管は尊重しなければいけない、
総務大臣は県選管の
意見を尊重しなければいけないということになれば、県選管の独自の判断というか
意見というものが逆に反映されなくなってしまうのではな
いかというふうに思いますが、この辺はどういうふうに
考えられますか。