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森まさこ君
蓮舫大臣、今私が言ったことに膨らませてお答えになっていただきました。先ほどから
質問に対して、何か
蓮舫大臣の独自の
考え方がなくて、私が言ったことを繰り返すということで、大変残念に思っています。
私は、
情報を出す、明確な
根拠を出す、プランを出す、分かりやすく出す、当たり前なんです。だけど、それだけじゃもう信じられない。何で信じられないんでしょうか。
地元民も信じられないし
消費者も信じられないから
風評被害がこれほどまでに止まらないんですよ。
私の
地元の
いわき市は、観光業で年間一千三百万人の方がいらしてくださる、それが全てキャンセルですよ。
放射線の
数値は、御存じのように東京とほとんど変わらない、非常に低い
数値です。私の家も原発からもう五十五キロぐらいのところ、非常に遠いんです。それでもなお
風評被害が止まらないのは、
政府の
発表に、そこに何か足りないものがあるからなんです。それは、政治が責任を取るという姿勢なんですよ。この
情報、この
発表、この措置には政治が責任を取る、その覚悟が見えないから、信頼できないから
風評被害が止まらないんだと私は
思います。
飯舘村の村長さんが泣きました。ああいう
発表をするときには、復興プランももちろんそれは言っていただきたいですけれども、守るから、国が守るからこらえてくれと、その一言が欲しいんですよ。
数字を
発表するときも、ただ
数字を
発表して、ベクレルとかマイクロシーベルトとか、
消費者には分かりませんけれども、それによって
出荷制限します、それで終わりです。その翌朝に
福島県の農家が自殺したんですよ、絶望で。それは、やはり
数字を
発表するときに、
消費者の
皆さん、これは今
出荷制限をします、
生産者の
皆さんはきっちり補償しますから、国が守りますから、冷静に、
生産者の
皆さんも
消費者の
皆さんも冷静に受け止めてくださいと、そういう政治からの
メッセージがない、だから信頼がないんです。
四月十一日に震災一か月を迎えました。その日の夕方、
いわき市はまたもや余震に見舞われました。本震よりも強い、余震と言っていいのかどうか私は分かりませんが、人命も失われました。
いわき市が震源地だから非常に強い
地震です。九七%まで復旧した水道もまたずたずたになって、また今、市が必死の
努力で六〇%を超える復旧まで来ましたけれども、この大余震があって
いわき市がいっぱいテレビの
ニュースに出ていました。
皆さんも御覧になったと
思います。実は、
いわき市は余り
報道されない、
風評被害があってマスコミも入らない地域ですけれども、この大余震はずっと
報道されました。夕方も
報道された、朝も
報道された。
そして、その日の十一時に、私
たちいわき市で「がんばっぺ!
いわき」というイベントを新橋のSL広場でやったんです。そこに
野菜をいっぱい持ち込んで、これは店に出ている、
基準値下回っている
野菜だから
安心です、食べてくださいというのをやりました。だけど、それをやるのに、前の日に大余震ですよ。道路も全部寸断されて通行止めです。来るのにどんなに大変だったか。もうこれはイベントが中止になるのか、みんなが本当に心配したけれど、東京に出てきている
いわき市出身の大学生がみんな集まって、売り子になってやったんです。
そこに枝野
官房長官が挨拶に来て、あんなに全部
皆さんが
ニュースで言っている、その売り子に来ている大学生も自分の実家のことが心配で心配でしようがない、私と会うと、うちは平なんですけど、うちは田人なんですけれども、連絡付かないんですけれども、昨日は水道が止まって、そんな話をしているときに来て、トマトをがぶっと食べて、それが
ニュースに出ましたけど、御挨拶のときに一言もその余震について触れなかった。
皆さん、本当に今日ここに来てやるの大変だったでしょう、頑張りましょうねって、やっぱり私
たちはトップのそういう
言葉が欲しい。それはつくられた
言葉ではなくて、いつも心に思ってないと出ないんだと
思います。
危機管理のときには、スケール感とスピード感が大切と言われますけれども、それプラス
被災地に寄り添う
気持ちが大切です。私
たちは、今の
政府は全く寄り添っていただいてないというふうに強く思っています。
今日は、この
風評被害について
蓮舫大臣にお伺いするのにたくさん私、下調べをいたしました。そうしましたら、一つ
質問するのに関係省庁の方がたくさん部屋の中に来て、こんなにたくさんの方が縦割りでかかわっていて本当に物が進むんだろうか、心配になりました。
消費者庁というのはこのような縦割り省庁に横串を通す、これが設立の趣旨だったはずです。私
たち消費者特別委員会委員は、みんなその
思いを抱えて、そしてこの
消費者庁をつくり上げたという自負があります。ところが、この震災のときに全くその機能が果たされてないと
思います。
まず、厚労に
質問しなきゃいけないんですけれども、なぜかといえば、
被災地の農産物は三週連続百ベクレルを下がったら
出荷制限が解除されるというふうになっていますが、二日前にもう
福島県の牛乳が一部
数値が下がったことが公表されたにもかかわらず、解除されてません。三週連続百ベクレルを下がったのに解除されてません。これは何でしょうかというふうに
質問したら、たくさん来たんです、役人の方が。
まず、伺いましょうかね、
消費者大臣。何でこれ、三週連続百ベクレルを下がったら解除するというのは、誰がどのように調べて、誰が最後に
出荷制限を解除するのを決めて、誰が
発表するんですか。