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大門実紀史君 東海村のジェー・シー・オーのときにこの問題が起きて、
風評被害も因果
関係がはっきりした場合は補償されるという実例が、もう事例がございますので、ただ現地の農家の
方々はこういうことを御存じではありませんので、どうなるどうなるということで大変な不安があるので、因果
関係を後から証明する場合でも今きちっといろいろな資料を取っておかなきゃいけませんので、この原子力損害賠償補償制度の
対象になり得る場合もあるという点を是非周知徹底して、まず安心させてほしいなというふうに
お願いしておきます。
もう一つ、安全な品目は各都道府県あるいは
厚生労働省のホームページにはこれは安全ですということが出されておりますが、ほとんどの
消費者はそのホームページを見て一々買うわけではありませんので、もう丸ごと、駄目かとか、やめておこうということの
風評被害が広がっているわけでございますけれ
ども、是非
厚生労働省、これは
お願いだけしておきますけれ
ども、単にホームページでこれは安全ですと言うだけではなくて、もっと踏み出て、これはもっとホームページ以外の手段で安全なものを打ち出してほしいなと
お願いしておきます。
もう一つ、そもそも
災害対策本部は
風評被害を広げないために
放射能汚染農産物を公表して
出荷停止を掛けたと。
風評被害を広げないためにやられたというようなことをおっしゃっておりますけれ
ども、その趣旨は私は間違っていないと思っております。原子力
災害対策特別
措置法の二十七条にも、
風評被害を広げないことも
対策本部の重要な
役割となっている点でそういうことをやられたんだと思いますけれ
ども、その公表の仕方とか配慮のないやり方が既に
風評被害を広げてきたのではないかというふうに思います。
先ほど山本香苗議員からありましたけれ
ども、直ちに健康に
被害は及ばないと、この言い方がずっとされてまいりました。これは避難されている農家の
方々に聞きますと、あれをテレビで聞くたびにぐさりぐさりとくると。つまり、後々どうなるか分からないということをかえって広げているんじゃないかということで、実際、何といいますか、これ相当の怒りの声が、直ちに健康に
被害は及ばないというこの言い方に対して相当の怒りの声が、そちらにも寄せられていると思いますけれ
ども、寄せられております。
先ほどありました
消費者庁の文書も二十一日の段階ではまだ直ちに健康に及ぼさないという言い方を、二十三日には変えられておりますけれ
ども、最初からこういう言葉遣いを、最初から二十三日のように丁寧な言い方をしていればよかったものを、直ちに健康に
被害を及ぼさないという言い方を延々続けたものですから、相当の
風評被害を及ぼしているわけです。ちょっとこれ聞きますけれ
ども、誰がこんな言い方を最初に始めたんですか。