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佐藤ゆかり君 次の総理を選びかねないその候補者を民主党さんは代表選でこれからお選びになるという、まさに公党としての
責任感を私は問うているわけです。そして、それを次期代表候補者に向けて、菅総理、あなたがこの立場を退かれる際に次の代表者に対して申し送りをして、その政治資金規正法違反罪で問われている元小沢代表は当面、当然ながら戻さないということを申し送りをするとか、そのぐらいのリーダーシップというものがうかがわれなければいけないんですけれども、今御答弁いただいたのは全く手続論で、政治家としてのリーダーシップすら感じられない全く残念な御答弁であります。
仮に小沢さんを戻すようなそんな公約を掲げられるような方が代表になられても、やはり私どもとしては、
国会では首班指名選挙で、そういうプロセスで選ばれた方は不適格と言わざるを得ないですよ。そのことは私は申し上げておきたいというふうに思います。
さて、最後になりますが、次に年金の
財源の流用の問題でありますけれども、先ほど
野田大臣も、昨日の答弁の中で、どうもこの金額、二・五兆円を含めて捻出をしたというふうにおっしゃっているわけでありますが、この点についてお伺いをしたいというふうに思います。
まず、四月の二十八日、第一次補正
予算を参議院に提出をした際の本
会議で
野田財務大臣が財政演説を行っております。配付
資料に御覧をいただくとおりでありますが、ここで、第一次補正
予算の
財源については、下線
部分ですが、追加の
公債を
発行せず、
歳出の見直し等により確保しておりますと言われております。この
歳出の見直しにより確保というのは、言わんとする
意味は、二・五兆円の年金臨時
財源の流用を
意味しておられたわけであります。
そして、次の中略の後の括弧で、
平成二十三年度の基礎年金国庫負担割合については、税制抜本改革により確保される
財源を活用するということで、それを法制化することとしておりますというふうに
お話をされております。すなわち、年金
財源は流用をしても、二十三年度の年金
財源には恒久
財源を確保するから、まあ、ある
意味懸念に当たらないというような御示唆であったというふうに思います。
これは、菅総理も同じ日の参議院本
会議の御答弁で、下のボックスですけれども、臨時
財源約二・五兆円の活用については、税制抜本改革により確保される
財源を活用する、そして最後のくだりで、安易な流用との御
指摘は当たらないと
考えておりますというふうに御答弁されているわけであります。
要するに、二・五兆円の年金
財源の第一次補正
予算に向けた一時的な借用、流用という言葉がお嫌いであれば借用ですけれども、これは安易な流用ではない、恒久
財源で手当てするんだと、そういうことを言っているわけでおられますが、しかしながら、実際に菅総理が鳴り物入りで始められた社会保障と税の一体改革、六月末をめどに改革案を出すということで恒久
財源を見付けるという
お話でありましたが、全くその
財源は提出をされておりません。明確な
財源が出てこなかったわけであります。
このことについて、当時、第一次補正
予算編成するときには、私どもは、何が何でももう
国債を
発行してやらなければ間に合わないということをかねてから自民党は主張していたわけでありますが、それに対して民主党政権の方は、
国債は使わないんだといって年金
財源を流用したわけであります。しかしながら、ここに来て三党確認書、三党合意、八月九日時点でなされました。ここには、第三次補正
予算でこの年金の臨時
財源については
復興国債の
発行で戻すというふうに合意がされたわけであります。
結果として、第一次補正
予算は年金臨時
財源を使うものの、でも、その年金臨時
財源への補填は
復興国債という
借金で埋めますよ、要するに第一次補正
予算は
借金でやるということだったんじゃないですか。何をうそをつかれたんでしょうか。
野田財務大臣、お答えください。