○
竹谷とし子君 是非
お願いいたします。
続きまして、
避難されておられる方の生活
環境の整備について伺いたいと思います。
大震災から一か月半が過ぎましたが、残念なことに
避難所を始めとする
被災者の
皆様の生活が大きく改善されたとは言えないと思います。国の
被災者生活
支援特別対策本部が行った三県全
避難所に対する実態把握の結果が先日発表されました。それを見ますと、
避難所の四割弱で入浴ができない、また入浴が週一回程度、同じく、温かい食事がほとんど提供されていないところが四割、着替えの下着がない、又は洗濯ができないところは半分近く、プライバシーが確保されていないところが七割以上という厳しい結果です。この調査は回収率僅か三〇・九%で、回答できない
避難所は更に厳しい
環境にあるということが容易に想像できます。
また、宮城県の栄養士さんらの調査では、
避難所の九割でカロリー不足、七割から八割でたんぱく質の不足、ビタミンが欠乏。さらに、五百人以上の大型
避難所では一日二食しか
支給されていないところが四五・五%にもなることが明らかになっています。
先週末、陸前高田市で仮設風呂の設置をされたボランティアの方からお話を伺いました。設置されたところでは六十人ほどが公民館で
避難生活を送っておられて、これまでお風呂は四日に一回、自衛隊の送迎をしていただいて行かれていたということです。しかし、お風呂に入れるのは着替えも入れて僅か三十分。湯舟にゆっくり入ることもできず、一度お風呂に行った高齢者は何かと理由を
付けて次からは行かなくなったそうです。そんな
避難所にボランティアの
皆様が簡易風呂を設置してくださったのですが、水も不足していて一日二百リットルだけですので、お風呂に使う水は近くの沢水をくんで利用されているそうです。
また、NHKのニュースによると、今回の
震災で壊滅的な
被害を受けた
地域の
避難所では、エコノミークラス症候群を発症するおそれのある人の
割合がほかの
地域の
避難所に比べて最大で十倍近くに上ることが分かり、調査を行った医師が簡易ベッドを導入するなど
避難所の
環境の改善が必要だと呼びかけています。このエコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢を続けるうちに足にできた血の塊が肺の血管に達して詰まるもので、最悪の場合、死亡することもあるというものです。
避難所で苦労されている話が連日新聞にも報道されており、多くの国民の
皆様が一体いつまでこんな生活をさせるのだと国に対し不満を抱いています。地元の自治体は当然のこと、厚生労働省など
関係省庁の
皆様も
震災以来
努力をしてくださっておりますが、とても先進国の
避難所とは胸を張って言えない
状況が続いています。東北地方の方は我慢強くて
要求や要望を口に出されないと伺いますが、それに国や自治体が甘えてはいけないと思います。我慢してくださっているのではなくて我慢を強いているのだと思います。
先日の予算
委員会の総理の
説明では、お盆くらいまでには仮設住宅に希望者全員が入居できるようにするということですが、それまでの約三か月、今のままの
避難所生活が続けば命にかかわる問題です。これからは夏に向かって暑さや湿気も心配な季節になります。
そこで、国として、
避難生活が今回のように長期に続く場合の
避難所の最低基準、例えばお風呂は週二回以上とか、バランスに配慮した食事の目安としてカロリーやたんぱく質、ビタミンの量、温かい食事は日に一、二回、また一人
当たりの広さ、マットレス、畳、簡易ベッドなど、ガイドラインを示して、市町村がそれを達成できるように後押しすることが必要と考えますが、いかがでしょうか。厚生労働省、いかがでしょうか。