○青木一彦君 これ、後で枝野官房
長官も準備不足だということを認めていらっしゃいます。総理も説明不足だったということを認めていらっしゃいます。今のお話ずっと聞いていますと、やはり今の
内閣においての危機意識というものが、それは分かりますよ、汚染水早く流さなきゃいけなかった、これも危機管理上のことだと思います。でも、それ以外の風評を含めていろんな波紋をどんどんどんどん広げていくということに対して誰が責任持っていたのか、それ以外のことは何も考えていなかったんじゃないかというふうに、私これ言わざるを得ないと思います。
それで、私、風評
被害についてちょっと掘り下げて
質問いたしたいと思います。
今回、汚染水を海へ流されました。この映像を何回も何回もマスコミ
報道等で繰り返し行っています。これ見ると、本当に魚が食べられるのか。実際、魚を銚子港で拒否されました、捕れた魚を。築地ではせっかく捕った魚に値段が付かない。その後、漁をやめて帰るといったような事態が起こったというふうに聞いております。それで、海外に目を向けまして、かなりの国で輸入禁止や証明書の添付を義務付ける国があるというふうに
報道されています。
今後、原子力災害、いろんな
意味で事態がどのようになるか分かりません。これは誰にも分からないというのがこれが実情だと思います。ここでやはり危機管理というものが私は問われていると思います。その中で風評
被害をできる限り少なくする、そういう私努力も当然のことながら必要だと考えます。
そこで、さっきもお話ししましたが、十分な
情報の公開、これが絶対必要だと思います。そして、正しく素早く発信する、これで幾らかは過剰な反応あるいは風評というものは減らせるというふうに私は考えております。さっきお答え聞きますと、やはり汚染水の件では、汚染水をとにかく早く流さなきゃいけないということで頭がいっぱいで風評
被害のことが欠落していたと私言わざるを得ません。
そしてまた、昨日、大きいニュースが入りました。
保安院は国際原子力事象評価尺度、INESですか、を今までの
レベル5から最も高い
レベル7に上げました。これは三月十二日に
レベル4という評価がされています。それで、十八日にはスリーマイルと同じ
レベル5に上げられました。これ、十二日から十八日、六日間で一
段階上げられたわけです。今回、
レベル6を通り越していきなり7になったわけですね。この間二十六日間、評価するのに時間が費やされています。幾ら何でもこれだけ本当に時間が掛かるのか。それは非常に複雑だったと思います。私、説明も聞きました。でも、二十六日間掛かって5から7になるのか。
今日はこれ時間がないので
質問をいたしませんが、
レベル5から
レベル7にした経緯というものもやはりしっかりと説明されるべきだと、そのように考えます。このことがやはり農産物、水産物、それに加えまして
日本の工業製品と輸出産業にも私は多大な
影響を与えるのではないかと、そのように考えております。
そして、前回の汚染水流出時の
対応や国際原子力事象評価尺度の
発表の仕方、風評
被害に対しての在り方も何も
検討されていないのではないかと、そのように言われてもしようがないと思います。そして、今全ての言ったことを含めまして、風評
被害等、何か
対策本部の中に風評並びにそれに伴うようなものに
対応する部署というものが今欠落いたしております。
例えばメディアの
対応、今日は総務省さん、文科省さんに来ていただいておりますが、例えば総務省さんが所轄するNHK、民放連、こういう本当に国難の折ですから、例えば倫理観を持って正確な
報道をするようにぐらいなことを私言ってもいいと思うんですよ、総務省さんの方から。こういう
行政指導というものは行われましたでしょうか、総務省さんにお尋ねいたします。