○藤井孝男君 そこで、先ほど白浜
委員からも
指摘がありましたけれども、なぜ競争力がなくなったのか、相対的に
日本の港の評価の低下といいますか、そういうふうになってきたのかといろいろ御
指摘がありました。確かに二十四時間操業の問題、あるいは
コストの問題、
リードタイムの問題とか、あとは
コンテナの問題、それから喫水ですね、やっぱりもう
世界のこうした
拠点港というのは喫水が十六メーター以上といいますか、
日本は十六メーター以上の喫水のある、接舷できるバースというのが非常に遅れているということもあり、いろんな要素が絡まって
日本の競争力が
国際競争力を失ったということはあると思います。
それからもう
一つは、これはある面では我々政治の方の責任もあると思うんですよ。結局、
日本は戦後、欧米に追い付け、追い越せということで頑張ってきました。そういう
意味では鉄鋼、製鉄所なんかは、アメリカなんかは内陸部にあるのを
日本はいち早くそれは
コストダウンを図るために港に製鉄所を造って、それが功を奏して、あるいは造船もそうです。技術の高さももちろんありますけれども、そういったことを中心に港が充実し、
整備され、そして輸出がどんどん伸びる、そういうことで繁栄してきたんですね。ところが、それが総花的になってしまって、結局中心的に、世の中の仕組みが変わってきて、そういったところに気が付かずにわあっとして広く薄く何か予算配分をしていったために全体的に何か沈んでいってしまったという。そういう
意味では、我々政治のやってきたこと、予算配分について良かったのかといえば、我々にも責任があるんじゃないかなとは思います。
そこで、今回はこうした大変な災害ということが起きまして、さらにそういう
意味では今度の国際
拠点港というのは非常に大事になると思っております。先ほど来
お話がありましたように、私、昨日も
質問いたしましたけれども、やっぱり
復旧というのは単なる町を
復旧する、復興するというんじゃなくて、全体的な大きなスケールメリットは何であるかということを
考えながら
復旧復興をやっていかないと、ただ単に人が戻ってきてまたふるさとに住めるようになったということではなくて、やはり天災はもちろんでありますけれども、それに加えて、
日本のせっかく
復旧復興をするならば、これが
日本の東北の、あるいは
日本全体の
国際競争力、そういったことに向けての
観点からのやはりプランというものを是非つくっていただきたいと思いますが、その点について
大臣、また御意見があればお聞きいたしたいと思います。