○松あきら君 公明党の松あきらでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
私も昨日、これは党の女性議員とともに被災地に伺ってまいりました。東松島市、名取市、釜石市、もちろん仙台市等々、かなり漁港も含めて行ってまいりました。現地を拝見してまいりまして、もうやはりしっかりと現地の
皆様の声を伺う、現地をしっかり見てくるということが非常に大事だということを痛感したわけでございます。本当に国が一丸となってやらなければいけない。
今、種々、原賠法について
お話がありました。これは昭和三十六年に作った
法律でございます。このときはまだアメリカの顔色を見ていたんですね。ですから、メーカーはGEなんですけど、メーカーはゼロなんです、
責任が。そんなことは普通はあり得ない。メーカーゼロ、すべて民間の、ここで言えば
東電ですね、が全て
責任があるというような、こういうような
法律、これそのものが私は、もう今日は時間がないので申し上げませんけれど、私はこの
法律そのものが懐疑的であるというふうに思っておりますし、これを乗り越えていかなければいけないというふうに、もちろん、これは
東電も危機管理の甘さ、想定の甘さありますよ。けれども、国がそれは認可していた、許可していたわけでございますからもちろん国に大きな
責任がある、私どもも含めて。これはもう今の
政府だけに申し上げているんじゃありません、いつも言うようですけれども。本当にこれはしっかりと皆で、国を挙げて対処をしなければいけないと、こういうふうに私も思っている次第でございます。
しかし、海外から見た日本の原発の
対応の遅れ、情報公開不足、原発
事故の認識が甘い、意思決定の過程が見えない、総理の
指導力不足があらわ、しかし日本人の強さに驚いた、感服したという、こういう御意見もございます。やはり私はこれはしっかりと
対策を取らなきゃいけない。
しかし、この間、先週ですけれども、NHKが
政府の原発に対する
対応の評価をアンケートを取りました。評価しない、全く評価しない、七割に達しております。おまけに、早く退陣してほしい、三二%。一七%、できるだけ早く退陣してほしい。年末までに総選挙、二七%、つまり七六%が今の
政府の正直言って解散・総選挙を求めているんですね。
私、びっくりいたしました。だって、これは正直言って
国民の多くの
皆様が今のこの大震災に対する早く対処をしてほしい、解散どころではないということかなと思いましたら、八割近い七六%の方がそうじゃない、今の
政府は遅い、だから早く解散・総選挙をして信を問えと言っているわけですよ。これをしっかりと私は正直言って御認識をいただきたいというふうに思っております。
それから、
先ほど当面の
生活費の仮払いの話がありました。一時金ということで一世帯百万円、個人で七十五万円。もちろんもらえないよりはもらえた方が皆さんも助かっているとおっしゃるけれど。しかし、電話が掛かってきました、うちは一世帯だけど八人家族ですと。そうすると、八人家族で百万円で、一人で七十五万円って、これ、どうなっているんだと。せめて大人と子供に分けて、一人ずつ個々にとは言わないけれど、それぐらいの大勢の世帯もあるんだから、人数の、こういうことも考慮してほしいという、こういう切実な本当にお声もありましたことをお伝えいたします。
それから、またこれもちょっと
質問じゃないんですが、私、短いのでぱっぱ言いますけど。今回一時帰宅ができるけれども、警戒
区域の、許可
基準はどうなっているんだ、どうして一人なんだ、どうしてゴールデンウイーク後なんだと、こういう声もありますので、是非こういうことも考慮に入れていただきたい。
そこで、
質問に入らせていただきます。
私は何回もこれは申し上げておりますけれども、現場
作業員の処遇の問題であります。
一月半たちまして、いまだ何とレトルト食品、缶詰の食品、炊き出しもない、温かいものもない、簡易ベッドもない。体育館で薄い畳というかござというか、そういうものはあるんですけれど、寝袋とか毛布とかこういうもので、まさに、先日医師が入って健康診断をいたしましたけれども、これではもうすぐ被曝ではなくても発病をすると、こう言うんですね。
つまり、寝不足、栄養不足、それから精神的に、一つはこの第一原発で、もちろん天災とはいえども
事故を起こした加害者としての思いもあるそうです。それから、自分が、家が、あるいは家族が被災している
被災者としての、そしてまたこの高い
放射線という中でのストレス、この全部ひっくるめて、これは発病をする人が出てきてももう本当におかしくない状態だと言われているんですよ。私は、これは
東電や例えばメーカーに任せておいていい問題じゃない。一月半もたっているんですよ。せめて、もうこれ、それでしかもチェルノブイリ級、
レベル7なんですよ。
もっと言えば、もしものために私は造血幹細胞の採取も行うべきだと。これは、そんなことをする必要はないというのは専門家もおっしゃっていますよ。だけど、もしも、まさかのときのことも考えています。でも、その前に待遇改善、せめて炊き出し、温かいものが食べられる、せめて簡易ベッドを入れられる、もうこういうことも入れる、そういうことも十分にしていただいた上にこういうこともやっていただきたい。これはもう
東電やメーカーに任せておいたら駄目。
政府は目をつぶっている、私は許せないと思っています。
政府がやるべき、いかがですか。