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大臣政務官(
樋高剛君) お答えをさせていただきたいと思います。
まず、なかなか遅いではないかという御
指摘をいただいていることは重々承知をしているところでございます。
私自身、発災以来今まで十一回
被災地に入ってまいりました。特に初期の段階にこそ実は集中的に入りまして、初期
対応こそ重要であろうという認識の下で、私自身の目で
現場を見てきたところでございます。そのときに比べますと、私自身も、つい先日も、そしてまた来週も行ってまいりますが、あくまで私自身は同じ
現場を見ておりますので、大変な
地元の皆さんの御
努力によって、私は、御批判があるのは承知しておりますけれども、着実に進んでいるというのが私の実感でございます。
例えばでありますけれども、最新の数字で九百七十五万トン、今、
推計量では二千二百万トンでございますけれども、約一千万トン近くの
瓦れきがまず一次仮
置場に実は
搬入をされているところでございます。つまり、これ、例えば具体的に想定しますと、一千万トンって想像付かないんですけれども、仮にその
瓦れきを仮
置場に四トントラックで一千万トン運ぼうと思いましたら、四で割ればいいわけですから、二百五十万往復していると、仮に四トントラックだった場合、あくまで機械的な計算であります。しかも、
瓦れきというのは御案内のとおりかさばるものですから、四トントラックに四トン載せられるものでもないということでもありますし。
また、
地域によってはどうしても
行方不明者の
捜索を優先をしてしまう、あるいは、
先生御案内のとおり、地盤の沈下が今なおあり、潮がまだ入ってきている
地域がたくさんございますなど、様々なそれぞれの
地域によって遅れている理由があるわけでございまして、これらのニーズをしっかりと
環境省が的確に把握をして、それぞれの
技術的なアドバイス、あるいはお困りのことにきちっと御用聞きをさせていただいて、懇切丁寧に
対応させていただいているところでありますが、いずれにいたしましても、批判につきましてもしっかりと正面から受け止めさせていただいて、丁寧に丁寧に、とにかくスピードアップをより図ってまいりたいと、このように
考えているところでございます。
それと、お尋ねの点でありますけれども、特別立法についてでありますが、いつからその検討を始めたのかということにつきまして、私自身は、政務としては早い段階で私は必
要性は痛感をしてきたところでございます。しかし、それだけでは法律がすぐでき上がるわけではございません。法律といっても恒久法の改正から、特措法でやる場合もあります、あるいは省庁間の
連携もあります、あるいは
被災地の
先生方の党派を超えた、私自身も私なりにはいろんなヒアリングをさせていただいた中で構想を練ってきて、そして
環境省の中でもずっと温めてきた今までの知見などを踏まえて、今回特措法、いわゆる国直轄の
瓦れき処理法案を
提出をさせていただき、いよいよ今日の午後から衆議院の本
会議場におきまして趣旨説明、
質疑が行われるというわけでありまして、
被災地のために一刻も早く、各党間で本当に意義のある話合いがなされた上でいいものが
被災地のために一刻も早くできることを切に願う、そして希望するわけでございます。
それとあと、
先生具体的におっしゃいました、
仕事を囲い込んでいるから遅いというお尋ねについてでありますけれども、こういう御
指摘があることも承知をしております。
この点につきましても、私ももう早い段階で気が付きまして、五月の二十日、もう二か月前でございますけれども、円滑かつ迅速な
処理の実施が県内の事業者や
処理施設のみでは困難な場合には、つまりもうキャパシティーをオーバーしていると、
処理能力をオーバーしているという場合には県外の事業者あるいは
処理施設の活用を図ることということを各県あるいは
市町村に周知、依頼をもう二か月前にさせていただき、繰り返しそのことも今再度徹底をさせていただいているところでございます。
それと、もう一点でありますけれども、
お金にならないので業者が集まらないという点、このことも私自身は声として伺っているわけでありますが、
市町村が事業者に対して
災害廃棄物の
処理費用を円滑にとにかく支払うことができるという
状況をつくらなくてはいけないということで、国から
市町村への
災害廃棄物処理事業費補助についてはいわゆる
概算払の
手続を鋭意進めさせていただいているところでございます。もう今週中、つまり今月中におっしゃっていただければ、遅くとも来月中には、先ほどもちょっと答弁させていただきましたけれども、
通常では二か月あるのを、そんな悠長なことを言うなと
事務方に指示をさせていただいて半分の一か月以内にということを、今
努力をさせていただいているところであります。
いずれにいたしましても、この
災害廃棄物の
処理というのはもう
被災地の復旧
復興の一丁目一番地、党派を超えた、そして様々な有識者の皆さん、そして民間の
皆様方のお知恵、そして様々なボランティアの
皆様方の力を結集してオールジャパンで、
江田大臣が申しておりますオールジャパンでこの国難をしっかりと乗り越えて
被災地の生活を取り戻してまいりたいと、このように
考えております。