○宇都隆史君 私は、この
質問作るに当たって、昨日一日、
大臣が本常会における各
委員会でどのような発言をされているか全てチェックをしてまいりました。全く誠実を欠いた官僚答弁、
質問にも全く答えないその態度に私は非常にがっかりしております。熟議の国会と言われるのであれば、
質問者に対してやはり誠実に答えることが、これは議員として、あるいは閣僚としての当然の使命であると、このように付け加えまして、このように私は明確にしておきたいんですけれども、当時の
外務副
大臣であります福山哲郎議員もおりますので。
私はこのように今
考えております。政権交代後の我が党総裁との党首討論で、鳩山前首相は、自民党は十四年間でくい一本打てなかったと、このようなことを述べておるんですが、実際に
沖縄県民の感情を逆なでして今回のように暗礁に乗り上げ、
普天間基地問題どころか
沖縄に関するこの問題に対してくい一本どころか指一本触れられないような膠着状態に持ち込んだのは、
民主党政権のこれ大きな失敗ですよ。まずはそのことに対する反省の意、そのことをもってしなければ
沖縄県民は納得できないと思います。
私は、最大のこの原因に関しては当初はこのように思っておりました。
民主党が、この
沖縄という地政学的な意味あるいは軍事的な
重要性、これを理解していない稚拙さから、代替案が可能なのではな
いか、このようなところを模索したところに最大の原因があったんではな
いかと、そう思っておりましたけれども、実はそのような幻想によるのが一番の原因だったということ自体も実は違うんではな
いかという疑惑が今浮上しております。どのような疑惑かと申しますと、
民主党は
沖縄のこのような軍事的、地政学的な
重要性を当初から理解していながら、
沖縄県民の感情を操り政治的
利用あるいは選挙に
利用した疑いが極めて濃厚であるという疑惑です。
連休中の五月四日の朝日新聞朝刊記事、内部告発サイト、ウィキリークスが入手した二〇〇六年から二〇一〇年にかけての米国外交公電、これ約七千点ありますけれども、これを朝日新聞が詳細に分析した形で掲載されました。これによると、二〇〇九年、一昨年です、一昨年の十二月二十一日、当時の
外務省薮中三十二事務次官と当時の米国ルース大使の昼食会を扱った極秘指定の公電の中、この中で薮中氏の発言として、
政府による見直し作業で辺野古移設に代わる
実現可能な案が見付からなければ、二〇〇六年の再編合意、これは自民党時代にやった再編合意です、二〇〇六年の再編合意に立ち返ると鳩山氏は確認したと、このようにあります。
鳩山政権が誕生したのはこの年の九月十六日ですよ。九月十六日誕生して、最低でも県外という話を
沖縄県民には国内に向かって一生懸命しておきながら、その方針も撤回しない三か月後に、米国に対してはダブルスタンダードとも言える、もし不可能だったときには最終的には自民党案に戻ります、このようなことが
指摘されているわけです。つまり、当初の
段階から、代替案が見付からなければ自民党案に移行することを踏まえていたことになるわけですが、
外務大臣、この内容は事実ですか。