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長島(忠)
分科員 時間がなくなってくるので、もっといっぱい議論をしたいんですが、東副
大臣、霧島が噴火をしました。多分、火山の対策は常にされていて、その辺の
予算はやはりきっちりと確保して、これからも
日本の国にどんな災害があるかわかりません。
一点だけ。ある
東京の団体が工夫をされていて、いわゆるハザードマップ、
日本語だけではなくて韓国語や中国語に全部自分たちでつくって、地域のホテルとか公共施設に配っているという例が実はありまして、非常に人気があってすぐになくなるそうです。今回、ニュージーランドに行って我々の同胞が被害を受けていることを考えると、
日本もいろいろなところの国が来ることを考えると、やはりそこのところも
検討されて、国が
東京都とか密集地にはそのことを配慮する必要があるんではないかなと思うんです。
私は最後に、
質問というか、私の願いを少し話をさせていただきたいと思います。
今、
大臣からお答えをいただきましたスーパー堤防、私もスーパー堤防を見せていただいて、あれができたら
日本の国は、都市はとても安心、安全になると私は思います。ただ、それが理想だとしても、今
大臣が言ったように、
費用という面あるいは期間という面でそのことがちょっと大変だというんだったら、それにかわる安全策をやはり早急に国民に示す必要があると思うんです。それはお金がかかるとか、かからないとかいう問題ではなくて、国民の命を守るために我々はこうしますという対策を早急に
国土交通省さんが出して、取りかかっていただきたいなと私は思うんです。都市部においてはそういうこと。
地方においては、やはり人口がどんどんどんどん流出をして過疎になってしまっている。
費用対
効果だけ言われてしまうと、我々のところはこの道をもう少し安全にしたいんだけれども、そこのところはなかなかできないんではないか、できないんだとすると、このふるさと、地震があったらどうしよう、豪雪になったらどうしよう、豪雨が降ったらどうしようということであきらめざるを得ないということがどんどんどんどん加速してくるんではないかなと私は心配をする一人なんです。
例えば
費用対
効果、BバイCを計算されるときに、
日本じゅうの
道路を多分同じ基準で評価されると思うんです。さっき、少し前に来て、
質問に答えられているのをここで見ていたら、排雪の場所を今度拡幅されるという
お話を副
大臣の方からされていましたよね。
雪国に、私のところに来ると、よく、いい
道路ですねと私は言われるんです。冬に来てくださいと言うんです。冬に来るんです。あの
道路はどこへ行ったんですかと聞かれるんです。いや、この下にありますよと。どうしたんですかと。雪を置いたら使える
道路は一車線、すれ違いのできない
道路しか残らないんです、だから冬は凍ったりすると危険で、事故も多くなるんですということをよく
説明させていただくんです。
だとしたら、雪の
効果というのは、それは生活の
効果ですから、
費用の中にできるだけ含めないような方向でBバイCを算出していただくことも、地方に生きる人にとってやはり希望を与えることになるんではないかな、私はそう思うんです。
私は、余り地域案件をきょうは言わないようにしようと思ったんですが、我々のところはおかげさまで
高速道路が
開通をして、非常に利便性を増しています。ただ、同時に、その
高速道路に集中するために、周辺の
道路が少し手薄になっている感が否めないんです。昔の街道であった三国街道、旧十七号線、我々にとっては関東への道でした。江戸時代からずっと続いている三国街道です。その頂上付近に、県境に三国トンネルというのがあるんです。今、老朽化してしまって、絶えず漏水、それと、たび重なる改修によってすれ違いができないトンネルになってしまって、非常に危険な思いをして通っています。
災害があることを想定してはいけないんだと思うんです。あったときには、群馬県の猿ケ京の方から新潟県の湯沢までに暮らす人たちにとってあれが命の道になるんです。そのトンネルがあのまま、将来的に何年後にはこれを何とかしますよという方向も見えないままあそこに住み続けさせるというのは、我々国
会議員として、あるいは
政府として、少しメッセージとして伝えられるところは伝えてやってほしいなと。
ぜひ、
大臣あるいは副
大臣には、新潟にお越しの節は、豪雪も大切ですけれども、あの三国のトンネルを見ていただいて、本当にあのトンネルが将来何かあったときには命のトンネルになるんだ、そういう観点でごらんいただいて、改修、あるいはいろいろな
意味で改良という方向を
地元に伝えていただけるように心からお願いをしたいと思います。
私は、
国土交通省の皆さんが命を守ってくださるということを大変評価しています。ですから、冒頭申し上げたとおり、コンクリートから人へというメッセージ、それはコンクリートも人もということだと思うんですが、そのメッセージがともすると誤って伝わることがある。その誤ったメッセージによって地方は憶病になってしまう。そういうことがないようにするのも、
政府の役割だし、
大臣の役割だろう、私はそんなふうに思います。
国土交通省の皆さんには勇気を持って国民の命と財産を守ってほしいということを申し上げて、ちょうど時間ですから、私の
質問を終わらせていただきます。