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石破委員 事実を歪曲しておっしゃらないでください。
民主党から一度も、どの
大臣を増員したいという申し出はありません。一度もありません。国対に聞いてみてください。我が党国対は
民主党さんから、では、
復興担当大臣、原子力
担当大臣、そういうものを三人増員したいという申し出を一度も受けていない。
総理は会見でそういうことをおっしゃいましたか。何の
大臣を何人増員したい、よって
内閣法を改正したい、そうおっしゃいましたか。
物事は一つ一つ手順を踏んでいかねばならない。先ほど来
総理は、
大臣をふやさなきゃいけないのにおまえ
たちが協力しないからそういうことになったんだ、今最後の
お話はそうでしたね。そうおっしゃる前に、何の
大臣を幾らふやさなきゃいかぬのか。
もう一度繰り返しますが、大連立を組みたいのであれば政策協議を申し出るのが筋でしょうが。政策協議を一度でも申し出ましたか。ここで
指摘しましてから、あなたは申し出ましたか。申し出ていませんね。そして、何の
大臣をふやしたいということを、国対にお命じになって、自民党に、あるいは公明党に、他の野党に打診させましたか。させていないですね。そういうこともやらずに人のせいにしないでください。
そして、申し上げておきます。あなたがやりたいという
思いはよくわかりました。どうしても自分がやりたいんだという
思いはよくわかりました。なぜあなたが一番ふさわしいのですか。
つまり、多くの人が、残念だけれども、あなたのもとで一生懸命働こうという気をなくしている。閣僚からもそういう発言が出るでしょう。国対
委員長もそうおっしゃったでしょう。
なぜそうなるのか。この間申し上げたでしょう。私も偉そうなことは言えません。足らざるところばかりなことはよく
承知しています。そのことをよく認識した上であえて申し上げますが、組織を幾つか、何度かお預かりをしてまいりました。行き届かないこともたくさんありました。ですけれども、心がけてきたのは、
責任は政治がとる、栄誉と称賛は現場に与えられる、組織を動かすというのはそういうものだと私は先輩から教わってきました。あらゆる
責任は政治がとるのだ、よくやったね、御苦労さん、ありがとう、そういう称賛は現場に与えられるのだ、そうでなければ組織は動かないのだ、厳しく教わってまいりました。十分できてはいませんがね、自分も。
総理、申しわけないけれども、外から見える限り、あなたがやっておられることは、
責任は現場、称賛と栄誉は自分。
どうですか。浜岡原発、これをとめよ、そういうことをお願いする権利は
総理にはない。行政にはない。それは本来、海江田
大臣がなさるべきものです。計画停電、あれが正しかったと私は全く思わないけれどもね、それも
経済産業大臣が
担当大臣としておっしゃるべきことなのでしょう。あれは要請であった、浜岡をとめろというのは要請であった、決めたのは中部電力だ、こういう構成ですね。少なくとも法的にはそうなっている。
あの
地域が、では雇用はどうなる、経済はどうなる、そういうことに
思いをいたしましたか。そして、保安院や原子力安全
委員会に相談をなさいましたか。だれにどれだけ相談をしましたか。そして、
地域がどうなるか、中部電力がそうなれば東電に対する
支援はどうなる、中部がそうなれば関西はどうなる、そこまで全部お考えになっておやりになりましたか。そうじゃないでしょう。
称賛と栄誉は現場に与えられる、
責任は政治が負う、それと逆のことをやっているからみんなやる気を失うのですよ。先ほど来ずっとそうだ。
私は、菅さんがやりたいという
気持ちはよくわかりました。ですけれども、
国民が信頼せず、我々野党はもちろん信頼せず、与党の中からも公然と、きのう
渡部恒三さんが言っていましたね、一分でも一秒でも早くやめてもらいたいとおっしゃいましたね。副議長まで務められた
民主党の重鎮ですよ。そういう方がそう言っている。
野党はおろか与党の信頼もない。
国民は、六割、七割が、一日も早くやめてほしい、そう願っている。そのあなたがこれから先やることが、原子力
災害の収束に向けて、
復興に向けて、なぜプラスなのですか。