○階
委員 民主党の階猛でございます。
今回、
質問の機会を与えていただきましたことに、
委員長を初め、各
委員の皆様に感謝を申し上げます。
また、私は、
被災地岩手県の選出の議員であります。本当に未曾有の震害に見舞われましたけれども、ここまで、
政府また与野党を超えた議員の皆様にも多大なる御支援を賜っておりますことに、まずは感謝の意を表したいと思います。ぜひ、この被害の実情、もう皆様、メディアなどを通じて御存じかと思いますけれども、いま一度、岩手県の
状況なども含めて少し触れさせていただきたいと思います。
お手元に資料をお配りさせていただいておりますけれども、まず一枚めくっていただいて、岩手、宮城、福島三県沿岸部の
被災状況ということでございます。ごらんになっていただければわかりますとおり、青森も被害があるわけでございますけれども、岩手から南、宮城、福島と、各
自治体が甚大な被害を受けております。
そして今回、特に山田町というところを取り上げてみたいんですが、山田町というのは、右の真ん中あたりに箱で囲っておりますけれども、今回、死亡者が四百二十九名、行方不明者の数はいまだにわかりません。行方不明者が不明という
状況です。また避難者の数が四千三百九十人ということで、人口が一万五、六千人のところでこれだけの方が被害に遭われているということをまず御
説明させていただいて、次のページに実態を示す写真などをつけさせていただいております。
二枚目が
震災後の写真でございますが、三枚目の
震災前の写真と比べていただくとよくわかるかと思います。
震災前、これだけの家が湾を囲むようにあったわけであります。また、海にせり出すような形で防波堤が幾重にもあり、陸に上がったところには防潮堤ということで堤防があったわけでございます。前のページに戻っていただきますと、点線で防波堤のあった位置、防潮堤のあった位置を示しておりますが、これが今回ことごとく壊されまして、破壊され尽くされまして、その結果、
市街地はほぼ全滅に近い
状況になっております。
この
震災後の写真の中で、例えば、湾の左の上の方に何かよくわからない灰色の部分がありますけれども、これは全部瓦れきでございます。これだけのものが瓦れきとして湾の中にとどまっているということであります。
そういうことで、その後四枚目以降は、瓦れきと化した、破壊された防潮堤の写真でありますとか、跡形もなく廃墟となった
市街地の写真などもつけさせていただいております。
私も、一昨日またその前の日と二日間かけて、今回、県内で、沿岸で被害に遭った各
自治体をずっと回ってきました。この山田町の事例は、別にここが特異なわけではありません。こういった光景が沿岸各
自治体至るところであるわけです。車で移動していますと、たまに普通の家があるところを見ると、逆にそれが特別に見えるような、そういう異様な
状況でありました。
まさに人知を超えた、常識を超えた今回の災害であり、そういった
状況に対しては、我々政治に携わる者としては、今までの法
制度あるいは既存の法令には縛られない、まさに常識を超えた
対応を求められているのではないかということを、まず冒頭申し上げたいと思います。
その上で、
質問に入りたいんですけれども、まず、
被災者支援ということで、今回、本当に日本全体でもって支援をしていかなくてはならないのではないか、それほどの被害ではないかと思っておりますけれども、そういった中で、
司法はどういう役割を果たせばいいのだろうかということをちょっと
考えてみたいんです。
岩手を初め、今回の
震災の影響で
裁判期日が延期になっていたところがかなりあるかと思います。そういった
地域の
裁判所の
裁判官や
裁判所の職員は何人いらっしゃるか、まず、これの事実を教えてください。