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金森委員 進行形でございますので、この程度にさせていただきます。
次に、時間の
関係もありますので、
二つ目の東京電力の
原発事故に関連をいたしまして少しお尋ねを申し上げたいと存じます。
安全だと言われた
安全神話がもろくも崩れてしまいました。
教育機関に、あるいは
教育行政に係る
部分でも大変なつめ跡を残しました。現在の
状況を
一言で言えば、
不安だらけ、
心配だらけ、こういうことになろうと
思います。先行きが見えないという
国民の不安もこれありでございます。大変つらい
思いをいたしていると
思いますし、
教育現場に与える
影響も極めて大きいというふうに思料いたすところでございます。
被災地にあっては、特にその
影響が深刻でございますし、
教育上の
観点からも多くの
課題を持つ
状況に至っております。外で運動ができないといった問題もありますし、なかなか
子供たちにとってはやりきれない一面が出ているというふうに思っております。
文科委員会にふさわしいのかどうかは別にいたしまして、連動する問題でございますのであえて申し上げたいんですが、昨日の
科学技術・
イノベーション推進特別委員会でも話題になりました。あるいは、きのうは五人の
参考人の
意見も拝聴いたしたところでございます。五人ともこぞって、
原発事故、こういう
事態が起こるということについて非常に
懸念をされておりましたし、反省という
言葉もございました。
いずれにしても、この
事態を共有していかなかったらいけないということと、あわせて、全体に見方が甘かったということも
言葉の端々にございました。そこまでやはり踏み込んだ
思いが、今回の
事故の背景の中からうかがい知ることができるわけでございます。
どうぞひとつ、そういう面で
文科省としても、
子供たちに直接かかわる問題でもございますので、大いにこの問題に
焦点を当てながら、今後の
対応をお願い申し上げておきたい。個々にお尋ねすることはちょっと差し控えますけれ
ども、そういうふうに思うところでございます。
新聞紙上等あるいはいただく資料にも、モニタリングの
調査の
関係は触れられておりますが、これの充実が必要だということもこれありでございます。監視はもう少し拡充していくべきではないかという話もあります。あるいはデータの公開という問題もございます。いずれにいたしましても、ソフトの
部分で
文科行政にかかわる多くの
課題が潜んでいるような気がいたします。
国民が、知る権利というか望んでいる
部分についても、まだまだ明確ではない
部分もあるでしょう。
そういった面を考えますと、
文科省として
一つの
物差しをきちっと持ってこの問題に
対応していただくということが大事ではないか、このように
指摘をさせていただきたい。
近いうちに総括が行われると思うんですが、その中に
教育上の
観点としてしっかりと根づかせていただきたい、それを
一つお願いしておきたいと思っています。
子供の
健康管理等についても、既に、きめ細かいという表現は使われていますけれ
ども、
健康相談のホットライン、これについては一万二千六百九十五件という
相談もあるというふうに聞いております。
健康チェックの問題、あるいは
ふるさとに戻りたい、つまり、移転じゃなく引っ越しをして
ふるさとに戻りたい、そういう心情も大いに働いているようでございますから、あらゆる面で、この
原子力の問題というのは避けて通れないし、
文科省としても新たな大きな問題としてとらえていってほしい、私はこのように
思います。
現地に対して
専門家の
派遣というのも既に行われておるようでございます。数字をきのう教えていただきますと、
現地にも結構の数が入っているようでございます。しかし、先が見通せないという不安がございますので、総合的にこれからこの問題に
文科省としては
焦点を当てて取り組んでいただきたい、このことをお願い申し上げておきたいと
思います。
二つ、ここで申し上げてきたんですが、
文科大臣、四月の六日に
被災地に向けてメッセージを出していただきましたよね。総理
大臣ももちろん出したようでございますが。
これは勇気づけられる取り組みだと思うんです。ですから、やはり適宜適切に、自信を持ってやってくれということは発信していくべきだろうし、
現場を預かる
先生方の
努力というのはすごいと
思いますよ。そこにやはり精神的な、何といいますか、頼りになるメッセージというのはぜひ必要だろうし、
子供たちを勇気づけるという
意味でも一層の知恵を働かせていただきまして、御
努力をいただきたい。
この点について、前段ちょっと申し上げた件とあわせて、
文科大臣の所見を伺いたいと
思います。
〔
松宮委員長代理退席、
委員長着席〕