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石田(祝)
委員 これは、
大臣、申請された方は当然手続の時間がわかっているわけですね、三月八日に申請をしたら、縦覧期間が三カ月間あって、その後の判断が、やると七月二十五日がおしりの、最後のところだと。これは三月八日に出した時点でわかっているわけです。それは、ことしの米の問題で参加をしたいとなったときには本来もうちょっと早目に出しておけばいい話であって、七月二十五日まで待たずに
大臣が判断をなさったというのは、今の御説明では、これはなかなか私も納得できないし、
農家の方も、なぜかなと。
最後の判断はイエスかノーしかありませんので、それはそれで
大臣が判断なさればいいことでありますけれども、それまでに、どうしてそんなに、時間があるのに早くしなくちゃいけなかったのかというのは、これは全く今の御答弁でもよくわからない、こういうことだろうと私は思います。この問題は大変大事な問題です。
それで、もう一点お聞きしたいのは、何回か御説明を聞くと、先物というのはリスクヘッジになるんだ、こういう言葉が
農林水産省の御説明ではあるんですね。これは、リスクヘッジということは、先物で、先物と現物が当然あるわけですから、決済するときに、現物で決済するのか差額を払うのか、いろいろやり方はあると思うんですけれども、お米、また
農林水産物、作物は、将来下がりそうだから植えた米を引き抜いちゃいましょうかとか、今から植えましょうかとかいうことはできないわけですね。基本的に、生産量を調整できるものじゃないんですよ。
例えば石油だとかいろいろなものは、将来幾らだというリスクヘッジのためにやっておいて、それを見て生産量を調整する、これは可能ですよ。しかし、お米を、一年一作、植えた後どうしようもないじゃないですか。そして、六月までには生産数量
目標に入るかどうか、戸別所得に入るかどうかも決めなきゃならない。それからお米を新たに植えられますか。そういうことはできないでしょう。そして、主食用米としてやったものを、では飼料用に変えましょうか、飼料用のものを主食用に変えましょうか、これはできないじゃないですか。そういうふうに、将来の値段を見て、リスクヘッジという
意味で調整できないんですよ。そういうものを
大臣がこんなに早く御判断なさったというのは、やはり私は
理解できません。
ですから、これは本当の
意味で、ただ先物市場だからリスクヘッジだということじゃ私はないと。先物市場の、その品物自体がどういうものであるかということで大きく違うわけです。ですから、ここのところ、リスクヘッジだ、リスクヘッジだという説明をあちこちで
農林水産省はしていますけれども、本当にそれはそうなのかということを一度
考えていただきたいと思うんですよ。
農家はリスクヘッジできませんよ、はっきり言って。植えたら、私の高知県なんか、早く、もう三月に田植えをしていますよ。そんなところができますか。これがことしから新しくできた、三月八日から申請して、
大臣が七月一日に認可した。もう対応は終わっていますよ、とっくに。これから実りを迎えるわけですけれども、ここのところがよくわからない。
ですから、
一つだけ最後にお聞きしますけれども、リスクヘッジという
考え方でずっといかれるのかどうなのか、これがリスクヘッジになっているのかどうか。米という作物の、一年一作ということを
考えていただいてどうなのか、この点を
お答えいただきたいと思います。