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生田政府参考人 お答えいたします。
現在、内定取り消し者に対する
対応につきましては全力で進めておりますけれども、具体的には、まず三月二十二日に、細川
厚生労働大臣と高木
文部科学大臣の連名で、主要経済団体に対しまして、これは二百五十八団体でございますけれども、採用内定取り消しなどへの
対応ですとか、あるいは
被災地の学生生徒の積極的採用などをお願いいたしております。
それから、今月には
大臣が、十一日には日本経団連、中小企業団体中央会、十五日には日本商工
会議所に直接出向きまして、
被災新卒者への特別な配慮を要請いたしております。
さらに、三月の二十八日でございますけれども、
震災によりまして採用内定取り消しを受けた生徒、学生の方を対象といたしまして、全国の新卒応援ハローワーク、これは五十六カ所ございますけれども、そこに学生の
震災特別
相談窓口を設けました。それから、それ以外のハローワークにも全部窓口を設けてございます。そういったところで学生さんの
相談、就職
支援に乗るということにいたしております。
それから、採用内定取り消しを受けた学生の方につきましては、ジョブサポーターが就職が決まるまできちんと
支援するわけですけれども、助成金の拡充をいたしております。
まず、三年以内の既卒者を対象といたしましてトライアル雇用を行った企業に対して奨励金がございます。三カ月間、まずトライアルで一カ月十万円ずつお支払いいたしまして、正規雇用後に五十万円お支払いする助成金があるんですが、
被災地の方につきましては、その正規雇用のときの助成金を六十万円に増額するといったことをいたしております。
それから、直接最初から正社員で採用した場合につきまして、三年以内の既卒者を対象といたしまして、今、一企業一人
当たりなんですが、百万円を一人限りお出しするという仕組みがございます。それを、
被災地の三年以内既卒者の方につきましては、百二十万円に増額いたしまして、十名まで出すということで、こういった
対策で求人の確保を図っております。現実にも、求人をたくさん出してきていただいてございます。
これ以外に、広域の職業紹介を行いまして、これに伴いまして、面接だとかあるいは転居に伴った
費用、交通費などにつきまして
支援を行うといったこともやっております。
今後とも、このような
対策を確実にやりまして、
被災した新卒者の方が一日でも早く就職できるように、さらに
努力をしていきたいと思っております。よろしくお願いします。