○自見
国務大臣 最初に、能登出身の
近藤議員
先生から、たしか
民主党の百三十九人の一年生議員の総意を代表していただきまして、郵政改革
担当大臣また
金融担当大臣室においでいただきまして、ぜひ郵政改革法案を一日も早く上げていただきたいという大変真摯な御陳情をいただいたことに、心からお礼を申し上げる次第でございます。
御存じのように、衆議院で特別
委員会ができましたけれども、もう百日を過ぎておりますけれども、まだ審議もされていないということでございます。ぜひ私からも、各党各会派、いろいろ反対、賛成はあると思いますけれども、ぜひ審議をしていただきたいということを
担当大臣としてもお願いさせていただく次第でございますし、また、
近藤先生の御好意に対しまして高い敬意を表させていただく次第でございます。
さて、バーゼル3について今御
質問でございましたが、国際的に活動する
銀行が適用されるバーゼル3については、
我が国といたしましては、各国の実情を十分に反映するとともに、中長期的な自己資本の強化を図る一方、性急な実施による実体経済への影響に配慮する必要があるという認識をしてきたところでございます。
これは、もう
先生御存じのように、十三年前、私はちょうど第二次橋本改造内閣の郵政
大臣でございましたが、北海道拓殖
銀行が破綻し、山一証券が破綻したとき、たまたま閣僚をさせていただいておりました。それから、その次の一九九八年、
銀行危機というのが来まして、大変大きな問題になったわけでございます。
そういったことを通じて、もう
先生よくおわかりのように、
先生は御
専門家でございますからよくおわかりのように、自己資本が大きければ大きい
銀行ほど、やはり安定なんですね。ところが、
日本は、このバーゼル2で自己資本比率四%と八%、
国内行と海外行がございましたが、この自己資本を積むために、実は貸しはがし、貸し渋りをするわけですね。そのすさまじさを私も
選挙区で実感しておりますので、やはり
銀行というものは、安全である自己資本のきちっとした強さといいますか多さ、ティア1とかコアティア1、こう申しますが、それも
銀行が安定するには非常に大事でございますけれども、同時に、やはり経済が発展することの中核でもございますから、貸しはがし、貸し渋りにならないように、やはりその辺のバランスが非常に大事だということを、本当に苦しい、苦い
経験を通じて、我々
日本国は学習させていただいておりますから、そういったことを通じた結果を、きちっと国際
会議でも発言させていただいたわけでございます。
その結果、貸出金等の引き当てについて発生した繰り延べ税金
資産については、自己資本への算入を
一定程度認める、あるいは新規制の実施開始は二〇一三年から、規制水準の完全実施は二〇一九年にすると。
それからまた、今さっき言いましたように、大変厳しい
金融危機を乗り越えさせていただきました。いろいろあのとき、本当に与野党の御理解、御了解をいただいて、
金融機関の破綻法制も、ある
意味で世界で最も整備された国の
一つだ、こう私は思っておりますけれども、そういったことを踏まえて、
我が国の主張は相当
程度盛り込まれたというふうに思っております。
これにより、バーゼル3は、
我が国の
銀行にとって、実体経済に大きな影響をもたらすことなく、経営努力の範囲内で達成可能な内容となったと考えております。また、世界の
金融システムの強化に向けて、全体としてバランスのとれた結果になったものと
評価をいたしております。