○竹下
委員 自民党の竹下亘でございます。
先ほどの
徳田議員と
大臣の
議論、やりとりを聞いておりまして、腹が立った部分があります。ツーレートではないと。本当にあなたは現場へ行ってきたんですか。現場へ行って、被災された皆さん方に話を聞いてみてください。
政府は何もやってくれないと。この
人たちに聞いてもいいですよ。それをツーレートと言うんです。その
基本認識にしっかりと立ってもらわないと、もっともっと遅くなる。ツーレートではないという発言に、もう本当に怒りを覚えましたので、まずそのことを冒頭
お話をさせていただきます。
きょうは、
剰余金の扱いをめぐる
議論でございますが、当然、これからの
復興予算、
復興の本格
予算、そして
財源というものにつながっていくものでございますので、そうした
議論をまずさせていただきたい。
これから
復興していくに当たりましては、私は、
日本という国が、地方をというより田舎をどうするかということをかけた厳しい厳しい戦いである、そういう
復興になっていく、こう痛感をいたしております。
私自身、田舎者です。過疎地であり、高齢地であり、
経済活動が不活発な地域の出身であり、不幸にして今回
東日本大震災の被災に遭った地域は、まさに、ほとんどの部分がそういった地域であります。このままいくと、三分の一、半分以下に、その田舎が持つ力というのは、
復興できなくて弱っていく、その心配をいたしております。
私は、シンガポールのような都市国家でしたらわからないわけでもありませんが、
日本という国は、都会と田舎と両方がしっかりとして、両方が共存共栄で支え合って、初めて本当の力を発揮していく国家である、
日本というのはそういう国である、これは確信をいたしております。
我々田舎者が都会の悪口を言うわけじゃありませんが、東京にきれいな空気がありますか。きれいな水がありますか。食料がありますか。
エネルギーがありますか。生きていくことに近いことは、全部田舎が支えております。しかし、田舎とて、東京や大都会というマーケットがあって初めてゆったりとした生活ができるわけでありまして、まさにそういう意味で、共存共栄で、都会と田舎が両方しっかりしていくということが
日本にとって一番大事なことだ、このように考えておる次第でございます。
そういう中でのこの
東日本大震災、田舎をどうするんだという思い、ぜひ
大臣にもしっかりと
理解をしていただきたいと思います。
そして、東北六県の知事の共同アピールというのが、先般、七月十二日に出されました。その中にいろいろなことが書いてあります。いろいろなことが書いてありますが、それは海岸端でありますので、漁業の問題、水産加工の
問題等々、
経済活動の支えに非常に大事なことはもちろんたくさん書き込んでございますが、「森林のめぐみを活かした
復興について」という項目が
一つございました。
田舎は、これでなければ生きていけないという部分が実はあるんです。かつて、私が住んでいる田舎もそうでございましたが、四つ収入源があったんです。東北地方も同じです。漁業である、あるいは農業であるという一次
産業の部分。そして木材、山に
関係する収入。そして、今はなくなりましたが、もう
一つは木炭です、炭です。炭焼きは過疎地の農山漁村の重要な収入源。そしてもう
一つは、かつては救農土木と言ったいわゆる公共事業。この四つの柱が
日本の田舎を支えてきたわけでありますが、
エネルギー革命によりまして木炭はなくなりました。
そして、今、大
震災に遭って、津波に遭って、農業、漁業という柱の部分も多く傷ついております。これはもちろん立て直していかなければならないと思いますが、もう
一つ大事なことは、東北六県の知事会も要求をしておりますように、「森林整備の加速化や林業
再生のために造成されている基金の延長・拡大など、森林・林業・木材
産業関連
予算の更なる充実を求めるものである。」もちろんこれは国家の課題の
一つである地球温暖化
対策にも十分対応する、資するものであるということも書き添えてございますが、山を復活するということをぜひやっていただきたい。
今回の第二次
補正の中にはそうした項目はまだ入っておりませんが、これから編成されるであろう第三次本格
復興予算に向けては当然そのことを入れていただきたいと強く強く求めることが
一つであります。
それから、先ほど
大臣は、
復興構想
会議の
基本方針が出るから、それを受けていろいろ考えると。それは間違いです。
政府としてどうするんだという意思をしっかり持って、この方向で諮問をするんだということをやらない限り、赤子の使いにすぎないんです、それは。
政府とは言えないんです。
政府はこうしたいんだ、この方向で物事を決めてくれということを
会議に諮るのが
政府の仕事であるわけでございます。
そういった意味で、まずは次なる
復興予算に、海とはちょっとかけ離れますが、山の
予算、森林
関係の
予算、しっかりと対応していただきたいということを要望し、
お答えをお受けしたいと思います。