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福井委員 ありがとうございました。
国土交通大臣と協議しながら適切に
処理してまいりたいということで、重く受けとめさせていただきたいと思います。
せっかくの機会ですから、
野田大臣、私も元役人ですから、本当にグリップのきいたしっかりした答弁をされているということで、御尊敬申し上げておりますが、しかし、事この今回の震災の事態対処に当たっては、まさにその国会答弁が邪魔していると思うんですよ。
菅総理は、私に言わせれば、世界で初めての指導者じゃないかと思ったのは、震災直後に、私は頑張っていますとおっしゃったんですね。そんなことを言う指導者というのは、今まで、歴史上、数千年間なかったはずでございます。今回の緊急事態は必ず克服されなければならない、
国民と一緒に頑張りましょうとか、せめて、
国民の皆さん頑張ってくださいと言うのが、普通の、今までの各国の指導者だったと思います。
どうしても、ですから、きのうの渡部恒三先生の演説、私も感動しましたけれども、みずからを無にしてこそ指導者が指導者たり得るということでございましたし、たまたま震災前も、今の日本の
状況を評論するに、政局でも
政策でもない、とにかくガバナンスの不在であるというのがございまして、まさにそれがいわば常識になりました。
ガバナンスの不在というのは、ガバナンスする方の、指導者の方の、首に縄をつけてでも
国民にこうさせるんだ、そういう気迫、気概がないという
意味でのガバナンスの不在ということだったんです。まさにそれが今回の震災で透けて見えてしまったのではないかということで、別に、人格攻撃しているわけでも、菅さんがだめだと言っているわけでもないんですけれども、しかし、これは政治全体で受けとめなければならないことだと思います。ガバナンスの不在、すなわち、指導者の指導者たる気構えの不足ということだと思います。
国会答弁上も、私も国会答弁を書いていましたからわかります。わかりますが、しかし、公物管理の世界で、公物管理者が
責任を問われないようにとか、あるいは言質をとられないようにとか、今後そういう約束ができないのにもかかわらず約束してしまうことを避けるとか、そういう答弁というのは今要らないんですよね。要らないんです。
のりを越えても、まさにきのう渡部先生がおっしゃったように、国がすべて
責任を持つんだ、最後まで
責任を持つんだ、南相馬に、福島に、ふるさとに一人残らず国が
責任を持って帰すんだ、これを言ってほしかったということで、きのう、やっとそれに近いことを総理
大臣はおっしゃいましたけれども、まさにそこだと思うんです。国の
責任において、つまり、そして国の財政の
責任において、私は必要なものはすべて、その
責任において、その
責任者としてやり切りますというふうにぜひ今後ともおっしゃっていただきたいと思います。
今の答弁は、多分、では、それをどういうふうに変えたらいいかということじゃないと思いますので、そういう人情も含めた、国交
大臣と協議しながら、財政的な
状況も見ながら適切に
処理してまいりたいという言葉は重く受けとめさせていただきましたので、今後ともよろしく
お願いしたいと思います。
そこで、命を救った道ということで、これは三陸縦貫道というのは、我が四国の高知県の
高速道路もBバイCが極めて低くて、かすかす、すれすれ、やっと
事業化しているという
状況で、それよりもと言っては失礼ですが、交通量から見て三陸縦貫道というのは着手が遅くなったというのが、その証左になっているわけです。
しかし、現場に行って教えていただきました。三陸縦貫道に行ってやっと命が助かった。避難場所にもなったし、そして、細切れになっていますが、今ある三陸縦貫道を利用して、本当に啓開、
復旧活動が支えられたということがございました。なので、東北の地域の中でいち早く四
車化、これはもとのAダッシュ路線もあるし、B路線もあるんですけれども、すべての人的、
財源的資源を投入して、いち早く東北から四
車化のネットワークをつくるべきだと思いますけれども、
池口副
大臣の御所見を
お願いしたいと思います。