○秋葉
委員 自由民主党の秋葉賢也です。
本当にこのたびは、私
たちも想像を絶する大変な
被害でございました。東副
大臣におかれましては、翌日から
宮城県にお入りいただき、
陣頭指揮をとっていただいてまいりました。本当にお疲れもたまっていることと思いますけれども、今後ともしっかりした取り組みを、冒頭、よろしくお願いしたいと存じます。
私も、当日は議員会館におりまして、東京も大変な揺れでございました。我が党では直ちに
対策本部を党本部に立ち上げまして、自由民主党の本部でテレビの映像をつけながら、これからの初動態勢をどうするかという
会議をしている最中に、まず冒頭、NHK中継で流れた映像が、
宮城県、私の選挙区、若林区でございました。
津波のときには大きな波が押し寄せてくる。仙台市でも四メーターの
津波を前提に防災計画を立てていたわけでございますけれども、まさに想定外の大きな波。仙台平野はリアス式ではございませんから、防波堤も四メーターで設定をしておりましたし、つい何年か前も、国交省にお願いをして、七十億円をかけて防波堤も整備をしていたところだったわけでございます。それが、あの映像です。
ちょうど海岸部から、東道路といういわば将来の常磐自動車道に当たる高速道路がございます。これは計画の
時点から、将来の
津波や
避難所ということも一応想定して、高さ十メーターで計画道路をつくっておりました。皮肉なことに、この
沿岸部から四キロにある東部道路が、高速道路が、いわば防波堤のような役割を果たしたというありさまでございまして、本当に、荒浜地区あるいは蒲生地区といった古くからの集落が一瞬にして流されてしまって、
瓦れきの山という
状態でございます。
仙台市内も、いろいろな建物の崩壊を初め、さまざまな
被災がございましたけれども、
沿岸部の
被災と
中心部の
被災ではまさに大変な格差がございます。ですから、今回、さまざまなこれからの
対応を考えるときに注意をしなければいけないのは、
地震による
被害なんですけれども、
津波で受けた
沿岸部の
対策というものと内陸部の
被害というものをある意味では分けて、そして優先順位をしっかりつけて計画をつくっていく、
対応していく。いろいろな
物資の供給がそうですし、人の配置もそうです。
沿岸部と陸側というものを明確に分けていく必要があるんだろうということを、まず冒頭申し上げさせていただきたいと思います。
その上で、私も、何とか翌日には八時間かけて地元に戻りまして、ずっと
現場を回っておりました。石油コンビナートが鎮火したのが五日目でございます。
沿岸部は、まさに仙台の都市機能を担うあるいは
東北一円の物流拠点でございましたから、その意味で、さまざまな配送センターがやられている、そしてタンクローリーも流されているという中で、なかなか初動態勢が大変だったわけでございます。仙台に着いたときには、もう本当に黒煙が一面を覆うようなありさまでございました。
そういう中で、この初動態勢の迅速化にとって非常に大きな足かせとなりましたのは、やはり
燃料の供給に滞りがあった。これは恐らく、きょうの
委員会でもそれぞれの議員が取り上げたことだと思います。何しろ東
日本の製油所がほとんどやられているような
状況、そして、
宮城県の石油コンビナートがまさに仙台港にあったわけでありますから、なかなか行き渡らなかったということでございます。
私は、素朴に思いますのは、想定を超えるという言葉を免罪符にしてはならないと思うんですね。やはり、仙台からエネルギーが供給できなければ、北陸から運ぶ、あるいは西
日本との協定はどうなっているんだということも含めて、備えが必ずしも十分ではなかったということがこの供給不足を加速させてしまっている結果になっているんじゃないかと思っております。
きょうは
震災の
発生から十八日目になるわけでございますけれども、いまだに仙台市内ですらほとんどのガソリンスタンドがクローズでございます。一応、経済
産業省からいただく資料では、
宮城県にはガソリンスタンドが六百十五店舗ございます、きょうの最新のデータで四百十七店舗があいていますよ、稼働率は六七%ですよという報告をいただいているんですけれども、実際には、ガソリンがなくなったら閉めているガソリンスタンドがほとんどでございますから、朝七時からあけて、もうお昼前にはクローズドというのがほとんどでございます。しかも、あいているのは、市民の実感からすれば一割もない。東京でも一時パニックになって一時間待ちがあったそうでございますけれども、地元では、いまだに、いつあくかわからないガソリンスタンドに徹夜で車列をつくって並んでいる、こういう
状況でございます。
全国的に、広域だったという事情があるにしても、
宮城県、
福島県、
岩手県には特段の配慮でガソリンや灯油をさらに供給していただきたいと思いますけれども、東副
大臣初め関係者の、これからの見通しを
中心に御答弁をいただきたいと思います。現状はわかっておりますので、見通しについて。