○
高木(陽)
委員 公明党の
高木陽介でございます。
本日、十一日で
東日本の
大震災発生から二カ月
たちまして、改めて
被災された
方々にお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた
方々に対して心から哀悼の意を表したいと思います。
この二カ月間、政府がさまざまな形で救援活動、そして
復旧、そして
復興に向けてさまざまな手を打っておりますけれども、やはり現場の感覚からいうと、まだまだ遅いな、こういうふうに思うんですね。
私もこのゴールデンウイーク期間中、現地へ行かせていただきました。
大臣初め政務三役の
皆さん等々、何度も現地に入りながら、その現状を把握して的確な手を打っておられると思うんですが、なかなか、現場とこちらの思い、こうやらなきゃいけないと思いながらも、ずれが生じる。それはやはり現場の
被災状況が余りにもひど過ぎるということだと思うんですね。
その中で、今回、
東北地方整備局の徳山局長ともお会いして、
お話をいろいろとお伺いしました。とにかく現場の人は頑張っていますね。新聞やテレビ、マスコミの報道では、
被災をされた
方々が本当にみずから頑張っている、そしてまたボランティアの
方々、そして自衛隊。ところが、
国土交通省の現場で活躍している人
たちというのはなかなか注目を受けない。保安庁は何度か報道されるんですけれども、特に土木屋さん、これは全く報道されていない。そういうことを改めて
感じましたので、昨日の夕刊フジに、私、隔週でコラムを担当しておりまして、書かせていただきました。
これはもう釈迦に説法になると思うんですが、ほかの、与党である民主党の
委員の
方々も知っていただきたいんですけれども、実は、文芸春秋の五月号に麻生幾さんが、無名の戦士
たちということで、
国交省の整備局のメンバーのことをずっと書いておられます。
発生して、
状況把握をしなければいけないということでヘリを飛ばす。本来であると職員が乗っかってヘリを飛ばさなきゃいけないんですが、もうそんな時間もない。阪神
大震災のときは、
高速道路が倒れているということは上空から初めてわかったという。こういう
状況下で飛び立ったんですけれども、その直後に仙台空港が
津波にやられた。もしあれが飛び立っていなければ、
状況把握ができなかった。
この決断もすばらしかったと思うし、その後、
震災が起きたときは普通は発災、
応急復旧、そして本
復旧となるんですが、その
応急復旧の手前に、
道路を開くという啓開活動に入った。これも本当にすばらしい決断だったなと思うんですね。これは
大臣が何度もこの場でもおっしゃられたくしの歯作戦で、まずは四号線と
東北自動車道の縦軸を開通させて、そして各市町村につながる十六本の国道を開いていこうと。
この開くときに当たって、これも確認したんですけれども、ライフラインである電気、ガス、水道がとまった、電話もつながらない、そんなときに随意契約を結んでいる業者にどうやって連絡したか。職員が走ったんですね。整備局の職員が
建設会社それぞれに走るわけですよ、電話が通じませんから。それで、中には、
被災をされていますから従業員の安否さえわからない中で、重機を出して、では行きましょう、こういうふうにやってくれた
方々もいるというんですね。その応じてくれた業者さんもすばらしいですし、また、走った職員の人
たち、当たり前といえば当たり前なんですけれども、これはやはり現場でないとわからない。
さらにその後、これもここの場でも何度も
お話しになられたと思うし、そういう発表もされているんですが、翌日には十六本中十一本が開通をするんですね。自衛隊の責任者、自衛隊の活躍というのは、本当に全国の
国民から拍手ですよ。でも、その自衛隊の責任者が整備局長に、あの
道路が開通していたことによって現地に行けた、本当に助かったという感謝の意を表していたという、これもなかなか知られていないんですね。
だから、本当に陰でやっている人
たちがたくさんいる。私はその一端に触れたわけですけれども、それ以外のものというのは今回の
震災でいっぱいあると思うんです。ただ、やはりそういうのをしっかり記録に残さなきゃいけないし、また知ってもらわなきゃいけないんじゃないかなというふうに思うんですね。
これは
質問じゃなくて、やはり記録というのは次につながりますから、だからそういった部分では、整備局長、局長室に行くと、まだ寝袋が置いてある、毛布が置いてある。三十日間ずっと家に帰らずに、そこで指揮をとっていた。
総理もなかなか公邸に帰らない時期もありましたけれども、啓開の判断だとかヘリを飛ばすときの判断だとか、そういうのを見ると、これは菅
総理が翌日すぐに現場に行ってしまっただとか、そういうことを
考えると、その現地におけるトップ、またはそういう
災害におけるトップの行動のあり方というのは、徳山地方整備局長の行動というのはやはり称賛に値すると思うんです。逆に、菅さんはそういうのを学んでもらいたいな、こういうふうに改めて思いました。
その記録だとかそういうものをきっちりとした形で、特に
国交省はよく頑張っていると思うんです、TEC—FORCEを送って、それによって整備局自体の動きがまたさらに拡大できた。こういうことも、整備局だけが知っているんじゃなくて、やはり広く、立法府である国会にも、また国
会議員一人一人も、それから、
国交省だけじゃないんです、本当はTEC—FORCEみたいなのが各役所すべてあれば、もっとスムーズにいったんじゃないかなと思うんですね。
だから、ここら辺のところを、
国交省としてまとめていくとは思うんですけれども、やはり閣僚のお一人として、よかった部分、もちろん反省しなきゃいけない点もいっぱいあると思うんですが、そこのところをある一定の期間落ちついた段階ではっきりさせて、ほかの各府省庁にもしっかりとそういう形でいい部分は連動させた方がいいと思うんです。その点、これは
質問通告していないんですけれども、
大臣、どうでしょうか。
〔
委員長退席、田村(謙)
委員長代理着席〕