○山崎(摩)
委員 民主党の山崎摩耶でございます。おはようございます。まず、きょうは
質問の時間を与えてくださいまして、ありがとうございます。
三月十一日の
東日本大震災、被災された方にお悔やみとお見舞いを申し上げたいと
思います。私も岩手で大学で教鞭をとっていたことがございまして、教え子が陸前高田の保健師として赴任しておりましたが、被災して流されてしまったというようなこともあり、本当に人ごとではないということで、現地にもつぶさに行ってまいったようなことでございます。
被災地に行ってみて本当によくわかりましたことは、
医師、看護師初め
医療従事者の皆様が、私も
医療従事者の一人でございますが、本当に我が身を顧みず救命救急に当たられたその使命感の強さといいますか、改めてそのことに敬意を表したいな、そんな気持ちでいっぱいでございました。
また、
介護事業所ではヘルパーさんたちが、だれの命令もない中で、やはり利用者のお宅を回られて安否を確認されていた。
介護従事者の皆さんも本当に御尽力されたことに敬意を表したいというふうに
思います。
介護保険法改正の
質問に入ります前に、この震災関係で三点ばかり
大臣にちょっとお尋ねをしたいと
思いますが、きょう、私は二十分しかちょうだいしてございませんので、あわせて御回答いただきたいということで、まとめて申し上げたいと
思います。
一点目は、
地域医療の確保ということで、被災県から
医師や看護師、特に
看護師等の
医療従事者が県外に流出をする、これをきちっと防いで、
地元で人材を確保する。そのためのいろいろな財政的な支援などがやはり早急に必要ではないか。多くの病院、ステーションが流されたり被災をして、職を失っていたり、非常勤の人が既に解雇をされていたりといったこともございますので、この点についていかがかということが一点目。
それから二点目は、訪問看護ステーション等、
在宅の
事業所の復旧再建について、これもやはりいろいろな支援が中長期的に必要になるのではないか、このこともぜひよろしくお願いしたいということで、
大臣に御所見を伺いたいと
思います。
きょうはお手元に、皆様に一枚資料をお渡ししてございますが、これは、岩手県の大槌町、先般四月の二十二日から五月の八日まで、
全国から保健師が百四十一名、延べ五百六十名、ローラー作戦で大槌町の
地域の調査に入られました。鈴木先生とか村嶋先生とか、いずれも私の友人なんでございますが、保健師魂に火がついたと言っておられましたけれども、大槌町は、御存じのように町長さんがいなくなられて、本当に行政機能が崩壊しておりました。住民が安否確認して何人いらっしゃるのかということも、行政では把握していなかったわけです。
それで、保健師たちが
全国から集まりましてローラー作戦をしまして、町の人口一万六千五十八人のうち一万七百五十八名、六七%の所在、亡くなられたり、避難所にいられたり、御自宅にいられたり、県外に出られたというようなことが判明をしたということで、
地域の三千七百二十六軒をお回りになったそうです。
それだけではなく、さすが保健師と
思いましたのは、婦人会ですとか青年団ですとか消防団にフォーカスグループインタビューをしまして、お手元に差し上げてございますような、単に仮設住宅を並べてつくるだけではなく、もっとそこに、丸でくくってありますが、質の高い仮設のエリアということでみんなで目指す、そのためには、
医療の医、職業、住まい、
子供からお年寄りまでみんなの
生活を考えた質の高い仮設住宅地をつくるというようなことを大槌の町の皆さんが望んでいらっしゃいますよという、その住民へのフォーカスグループインタビューからおまとめになったものでございます。
仮設住宅は国交省がお建てになっていらっしゃいますが、こういったところは大変土地が少ないということで、
厚労省が今回補正で組まれたサポートセンター、これもなかなか、町がこういう御希望があってもスムーズに進捗していないという
お話も耳にいたします。こんなこともぜひ
厚労省に頑張っていただきたいと思っております。
この三点につきまして、
大臣から御所見をまず伺いたいというふうに
思います。