○坂口(力)
委員 御努力されていることは敬意を表したいというふうに思いますが、行政側の
責任、これは行政側の
責任だ、
責任でないんだという判断は一体何によって行うのか。それは行政マンが自分たちで行うべきことなのか。
こういうときには行政側の
責任として処理をすべきだというようなことはきちっと法律で定めておいて、そして、それに従って行政マンが動くというふうにするのが筋ではないかというふうに思いますけれども、その辺のところは、ここに書いてある文章は、裁量の範囲で許されるものだというふうに書いてある。そうしますと、これはもう、これから、法律をつくらずに、この辺のところは行政の裁量で行うべきことだ、これは行政の
責任であるかどうかという判断は行政マンに
決めさせると。
どうしましても行政マンは、自分たちのやったことですから、それはできたら
責任はないようにしたいとか、いろいろ、これはこの程度でおさめたいとか、それは思いますよ。行政マンの
責任のあるなし、あるいはまた程度、そこのところはやはりきちっと
決めておかないと、この
年金制度というものをこれからやっていくために、非常にいろいろ弊害になってくるのではないか。これは一つ
指摘をさせていただきたいというふうに思います。
さて、最初の問題に戻りますが、長
妻大臣から引き継がれた引き継ぎ書の中にはこの問題は書いてなかった、これはやはり問題ですね。これだけ大きな問題を次の
大臣に引き継ぐのに、引き継ぎ書に書いてないというのは、これは私は問題だと思いますね。
細川大臣は言わなくてもみんなよく御存じだから書かなくてもいいというふうに思ったのかどうかは知りませんけれども、でも、
大臣がよく御存じである、御存じでないは別にして、現在一番問題になっていること、これから先、それをさらに継ぎ足してやってもらわなければならないことは、あの中に書くんですよね。それがその中に書いてなかったというのは、
ミスター年金と言われた人にしては甚だ落ち度があったということでしょうかね。
だから、ここは、
厚生労働省の中の引き継ぎ、次から次にかわるわけですから、継続しておる問題がたくさんあって、大事な問題がある。大事な問題はきちっと引き継ぎもし、そしてちゃんと言ってもらわないと、
大臣もわからないですよね。ですから、そこのところはひとつこれから
改革をしてもらいたい。
大臣に何を報告するのか。全部報告されたらたまったものじゃないですね。多分、今、厚労省のお
役人、数万人はお見えになると思います。私のときには国立病院がありましたから十万人だったんですけれども、国立病院はちょっと独法で横に抜きましたから、でもまだ数万人はお見えになるというふうに思います。だから、一々一々全部報告してもらったら、
厚生労働大臣はパンクしてしまいますね。だけれども、大事な問題は
大臣にきちっと報告をしてもらわなければならないし、ましてや、引き継ぐときにはちゃんとそれは書いておいてもらわないといけないと僕は思うんです。
そうしますと、
大臣としては、その引き継ぎ書をよく見られたかどうかは別にして、書いてなかった、そして、その後、各局からいろいろの現状の報告を受けられた、その現状の報告を受けられた中にもこの三号問題というのは含まれていなかった、そういうふうに
理解してよろしゅうございますか。