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細野政府参考人 お答えを申し上げます。
潜在的な
発電電力量ということでございます。いろいろな調査がございますが、さきの
エネルギー・
環境会議等で我が省の試算を発表させていただいております。
まず、
太陽光発電でございますけれ
ども、同調査によりますと、住宅用と建築物の
導入可能量は約八百九十億キロワットアワーでございます。
陸上風力でございますが、これは約五千百億キロワットアワー。それから、海上あるいは
洋上風力でございますけれ
ども、これは、いわゆる海底にロープがつながっている着床式と、あるいは浮いているものと両方ございます。着床式のものは、
日本でも今
実証実験中でございますけれ
ども、これが約五千八百七十億キロワットアワー、それから、これから
研究開発要素がより多くて、これからいよいよ追求を深めていかなくちゃいけない、まだ緒についたばかりの
浮体式のものでございますけれ
ども、これが、非常に広い範囲でございますので、約二兆キロワットアワーでございます。単純に合計をいたしますと約二兆六千億キロワットアワーでございます。
それから、
地熱でございますけれ
ども、これは産総研の方で試算をしたものがございます。これによりますと、約一千四百十億キロワットアワーの
導入可能量がございます。
それから、三万キロワット未満のいわゆる中小
水力でございますけれ
ども、これにつきましては約四百億キロワットアワーの
導入可能量と試算をされております。
それから、
バイオマスでございますが、これはきょうもたくさん御答弁がございましたけれ
ども、
関係省庁と
バイオマスの活用推進専門
会議というのをやっております。そこのデータによりますと、林地残材あるいは家畜の排せつ物等のうち、まだ使っていないもの、こういうものが約一千億キロワットアワーあるとされております。もちろん、
バイオマスはいろいろな使い道がありますので、全部これを
発電に使ってしまうということにした場合の量でございます。
したがいまして、以上の数字を単純に合計いたしますと約三・五兆キロワットアワーでございます。もちろん、潜在的な可能量でございます。立地の
規制とか、あるいはコストとか用地の
確保等々いろいろ
課題があるということでございまして、こういったものを克服しながらやっていけばということでの試算であることは御
理解いただきたいと
思います。