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伊東委員 私は、揚げ足取りでこんな話をしているんじゃないんですよ。
これは、この間の決算
行政委員会のとき、十二日から十四、五日まで
官邸に詰めていた、その
官邸に詰めていた間に、十四日に
委員会が開かれているものでありますから、今初めて私は欠席されているというのを聞いたけれ
ども、
委員長の
立場であれば、専門の五名の
委員会で、その下に何百人もいる組織でありますから、少なくても、
官邸の
状況あるいは現
状況について
委員会としてどういうアドバイスを、どういう勧告を、どうすべきかという話を安全
委員会としてすべきであったというふうに私は思うんです。それがそうでなかったものですから、私は、五分で終わっている
会議は、こんな大事なとき、一週間の間に三回も安全
委員会を開いていて、それがすべて資料もなし、説明もろくになしで、
意見交換もなしで、三回とも五分で終わっているからおかしいという話をしているだけであります。
さて、その後の
会議の
状況であります。
会議ばかりにこだわるわけではありませんが、三月二十五日に、初めて四十二分、少し
保安院の
方々からの説明を含めて四十二分の
会議がありました。それから、さらに三日後の三月二十八日、これまた九分で終わってしまっている会合であります。三月中、いいですか、十一日から始まって三月二十八日まで五回、トータルでも六十六分、一時間の
会議ですよ。
私たちの
会議でさえ、一回何かあって、これだけの一つの問題をやるといったら、何時間もかかるのはざらなわけであります。どうして、国の根幹をなすこんな重大事件のときに、その一番の責任者たる
原子力安全
委員会が三月中に五回開いて、それもトータルで六十六分なんというばかな話になっているのかということが不思議でたまらないんですよ、私は。
これは
議論がなされていないのか、この五人の先生方が、今回の
大震災について、
福島の深刻な
状況について、なぜ御自分たちの専門の知識をそこで闘わせて、披瀝して、
政府にきちっと物を申さないのか、不思議でならないんです。ですから、インターネットで
委員の年収千六百五十万なんというふうに書かれてやゆされるわけであります。私は、これは情けない話だというふうに思います。
私は、議事録をずっと読んでみました。そうしたら、どれほどの
建設的な
意見をこの安全
委員会で
お話しされているかと思ったら、そうじゃないじゃないですか。
保安院の方からの説明を受けるのが大半で、たまに文部科学省の説明があったり、
委員のお一人、お二人からちょっと御自分の
意見や
質問が出たり。本当に驚いたのは、これだけの
専門家の大先生が五人そろっていて、文部科学省や
保安院に
質問して、これはどうなっているんですか、ああなっているんですか、資料をいただけませんかなんというばかなことを言っている話がおかしいと、本心、私はそう思いました。
そうじゃなくて、皆さんの高度な知見を文部科学省や
保安院や
政府にきちっとお伝えして勧告するのが本来の姿だというふうに私は思うわけでありますけれ
ども、残念ながら全然違う。文部科学省から出たデータを追認して、これで安全
委員会が認めたということにしましょうねなどという話があの
会議録の中で出てくるわけであります。私は、もう情けない限りでございまして、本来の果たすべき安全
委員会の役割、そして、三百名も四百名もいらっしゃるその組織のあり方について、
委員長と
大臣の御見解をぜひお伺いしたいと思います。