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稲田委員 結局、私の質問に対しては
お答えにならないわけです。
私は、TPPには反対です。毎週開国フォーラムをやっておられましたけれども、会場からの
日本農業はどうなるんだという質問に対して、農業が打撃を受けないようにするという抽象的な
回答に終始をされていたわけであります。また、民主党が選挙前に自民党の規模拡大農政を批判して、民主党は零細農家を救うんだ、すべて救うんだ、だから戸別補償をやるんだ、小泉構造改革の市場原理主義に反対するんだとおっしゃっていたことと真逆なことがこのTPPなんです。そして、食料というのは、原発と同じ
危機管理なのです。TPPはお金さえあれば世界の食料が集まるという前提でないと成り立たない。そして、民主党の党内もまとまらない。結局収拾がつかなくなっちゃったんですね。
ですから、
震災は免罪符になりませんよ。先ほど質問のあったCO2もそうです。それから、財源がなくて実現不可能なマニフェストもそうです。このTPPもそうなんですよ。
震災を民主党のいいかげんな政策の免罪符にはしていただきたくないと思います。
本題に入ります。
我が福井県には十五基の
原子力発電所がございます。
福島原発と同じBWR、今稼働しているのはすべて加圧式のPWR、それから「もんじゅ」もございます。すべての
原子炉がそろっているわけですが、今回の
福島第一原発のような
事故が我が県で起こりますと、二十キロ圏内で越前市など、三十キロ圏内で鯖江市と県都福井の一部も入ります。五十キロ圏内といいますと、県都福井はすっぽりと入ってしまって、
機能不全になってしまいます。
また、我が福井県で関西の電力の約半分をつくっております。したがいまして、今回のような
事故が福井県でありますと、その
影響は、我が県のみならず
日本経済にとっても大変重要な問題になります。
そこで、今回の
事故を踏まえた安全確認について伺ってまいりたいと思います。
福島の原発はBWRですけれども、現在、福井で稼働中の
原子炉はPWR、つまり加圧式なんです。今回出された
政府の指針で、PWRについても、つまり加圧式の
原子力発電所についても十分なのでしょうか。その点についてお伺いいたします。