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森田参考人 御
質問ありがとうございます。三点にわたって御
質問をいただきました。
一つ目が、
会計検査院の
役割ということでございます。
今、
先生も御
指摘のとおり、やはり、
独立性というものが、
検査院が出します
意見といいますか、
報告の
信頼性のもとになっている、大きな基礎になっているということでございます。
独立性につきましては、二面がございまして、外見的な、あるいは形式的な
独立性、外から見て、あのような
立場なんだから、そういうことというのは包み隠さずすべて
指摘しているんだねというふうに、周りから
信頼できる。もう一点は、実質的な、別の言い方をしますと、精神的な
独立性ということだと思います。こんなことを言ったら嫌われるんじゃないかとか、困られるんじゃないかとか、そういうようなことがない。
この二面というものが、これは
民間の
監査法人の
監査におきましても同じでございまして、そのような
考え方、あるいはその
対応につきましては、三十年の
経験の中で培ってきたものを、ぜひこれから
会計検査院の中で、どのようにされているかということを勉強させていただきながら務めていきたいというふうに思っております。
それから二点目、
会計検査院、非常に強い
権限を持つ中でということでございます。
どのように変えていくべきかということにつきましては、いろいろ仄聞する限りで
考えるところはございますけれども、まだ中に実際入ったことはございませんので、今後勉強しながら、そこの
部分についても留意しながら務めていきたいというふうに思っております。
最後に、
公会計の御
質問をいただきました。私のメーン、専門でございますので、お時間さえ許せば
幾らでも御説明したいところではございますけれども。
やはり、
民間企業は
利益を
目的とする。ですから、売り上げ、収益というものが
目的であって、そのための
手段が費用、
コストである。それに対して、国や
自治体、
公的機関というものは、収入、これは
税収が主でございますけれども、
税収が
目的ではございません。今も御
指摘があったように、
福祉の
増進でありますとか安全、
安心、これが
目的でございます。
ただ、ここの
部分は、
会計的に
安心、安全を
幾らかという
評価をすることはできませんので、まずは、そのための
手段としての
コストというものがどれだけかかっているのかということを明確にし、そこの
成果、
行政が負うべき
成果の
部分は、
政策評価でありますとか、いろいろなところで
チェックをしていく。そこが
官民の
会計の大きな違いかというふうに思っております。そこのところを肝に銘じながら、今後とも進めてまいりたいと思います。
もう一点いただきました
受益と
負担の
関係につきましても、
先生御
指摘のところも踏まえて、さらに、
世代間負担の問題、
受益と
負担なんかの問題もございましょうし、これからさらに勉強しながら務めてまいりたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。