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松本国務大臣 原子力発電についてはさまざま御議論があろうかと思っておりますが、私のこれまでの経験からすると、やはり物事は前向きに取り組んでいくことが大切でありまして、脱官僚とか脱原発とか、何かを否定して前進をするという
考え方は、基本的には私は、むしろすべてを前向きにとらえることの方が望ましいというふうに
考えて生きているわけでありますけれ
ども。
今
委員の
お話がありました再生可能エネルギーについて、
アジアにおいて先頭に立って取り組むべきであると。
我が国の中においても、再生可能エネルギーについてこれまでも取り組みが行われてきたわけでありますが、もう一度、本気になって取り組むとしたらどこまで行けるのか、そして国際協力の面でも、再生可能エネルギーについて徹底的に、もう一度、どこまで本気で取り組めるのかということを進めなければいけないという御
指摘については、全く私
どもも同感であります。
これは既に、こういった分野を拡充することそのものについての
方向性については、恐らく国際社会全体で、課題であると同時に、取り組むべきものと認識をされているというふうに思っておりまして、また同時に、
我が国にとっても、それぞれの分野においてかなり高く評価をされる技術もかなり蓄積をされているというふうに我々も承知をしていますので、
我が国自身にとっても
成長機会になるものというふうに思っております。
私
自身も、先般のいわゆるEAS参加国
外相会議で、低炭素
成長モデルを域内で促進するための協力の推進を目的として、来年の前半に、
各国が知見、経験を共有するための国際
会議を
日本で開催してはどうかということを提案してまいりました。これは
各国より歓迎をいただいたところでありまして、ぜひ知見を共有していきつつ、
我が国が先頭に立っていくという意気込みで進めてまいりたいと思います。
また、
我が国と
ASEANとの間でも、昨年の日・
ASEAN経済大臣会合、そして
東アジア経済大臣会合で、
我が国から
東アジア・スマートコミュニティー・イニシアチブを提案して、閣僚声明にも盛り込まれているところでありますし、また、
アジア各国との二国間の間でも、例えばインドネシアとの間で、従来から円借款などを活用して地熱発電分野における協力を進めてきておりますし、また、
ASEAN域内ではありませんけれ
ども、インドとの間で、平成二十一年に総理が訪印をされた
機会に、スマートグリッドなどの
日本の環境システム技術を生かしたスマートコミュニティーの開発について日印首脳間で合意し、協力をしているところでありまして、これまでも行ってきましたけれ
ども、改めて今後しっかりと取り組むということの御
指摘であるとすれば、それはしっかり受けとめてまいりたいと思っております。