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松本(剛)
国務大臣 まず、
我が国の特色を生かしたODAという
お話でありました。
まさに今
委員からも
お話がありましたように、私
自身も、顔の見える、人と人のつながりを重視したODAというのが高く評価をされているということは、直接に
外国の方と接する中で痛感をしてまいりました。同時に、息の長い支援を続けているということも大変重要なことではないかというふうに思います。
これは、
我が国自身が被援助国から援助国に変わってきたというような経験、こういったものが役立っているのではないかと思います。また、そういった経験から、当該国、被援助国の主体性を尊重している、そしてみずからが自力で発展できる力をつけさせること、自助
努力を支援してきたということも
我が国の特色の一つに挙げられるというふうに思っております。
加えて、私
ども自身としては、これまでのコミットメント、約束はしっかり最後までやり抜くといったような信頼も
我が国の特色であると思うだけに、先ほど御懸念のありました世界基金の拠出
削減も、直接、エイズ、マラリア対策をスピードダウンさせようということは全く考えておりません。できるだけ早いうちに予算を改めて確保をして、この活動が継続、拡充されるように我々も
努力をしたいと思っております。
繰り返しになりますが、やりくりの範囲で個々にやりくりを
お願いしたということは事実でありまして、この後の
努力で何とか埋め合わせができるように頑張ってまいりたいと思っております。
女子教育、初等教育についての
お話であります。
先ほどの
お話の延長線の部分もあります。ニーズというか
需要という面から経済発展を支える
人材育成ということで、高等教育支援ということのニーズが拡大をしている、中等教育以降の教育のニーズが拡大しているという
状況もありまして、今御
指摘をいただいたようないわば配分になっている部分があるというふうに
理解をしておりまして、これはこれで
一定の目的を果たしているというふうに考えているところでありますが、今
お話がありましたように、
我が国も、初等教育支援モデル、スクール・フォー・オールというものを
国際社会に提示させていただいておりまして、初等教育、そして女子教育といったものの
意義の御
指摘については、私
どももしっかりと受けとめて今後の
政策の反映に生かせるようにしてまいりたい、このように考えております。