○赤松(正)
委員 政策協議会を立ち上げたということが、今
大臣の口から出てきた唯一の、この間の先ほどの私の
質問の、自治体との対話及び協力に関し具体的な措置ということであろうかと今思いました。
昨年の五月以降、要するに、仲井真知事が五月以降の、十一月の選挙で再選をされるわけですけれ
ども、十一月以降、沖縄から出てくるメッセージというのはすべて、菅首相と会談、県外移設を
要請。仲井真知事、県議会において県外移設を強調。仲井真知事、沖縄を訪問した北澤
防衛大臣と会談、県外移設を重ねて
要請。こういうことがずっと続くわけであります。
こういう
状況の中で、要するに、この三月に
大臣は、
大臣として前原
外務大臣の後を受けて
大臣になられたわけでありますけれ
ども、
大臣になられた途端に大災害、大
津波が起こったということでありますから、直接的に沖縄との、今、先ほど来申し上げているようなことがなかなか
行動に起こせなかった、北方
大臣に任せた。北方
大臣が担当する先ほどの協議会も、私は、そう進んでいない、全くと言っていいぐらいに実質的な前進はしていない、こう
理解をしておりますけれ
ども、そういう点では、まさにこれから先が大変思いやられる、こんな感じがいたします。
実は、先般、このホスト・ネーション・サポートの当
委員会における審議、あるいはまた衆議院本
会議における討論、ここで私が申し上げたことに関連する話を少し申し上げますけれ
ども、その衆議院本
会議における討論の終わった後で、在日の大使館の、あえて名前は伏せますけれ
ども、幹部の方から、会いたいという話がありました。私は、
委員会での質疑、あるいは本
会議での討論において、地位協定の改定、見直しということについて強く主張をしたということもあって、アメリカからは、そうした私の主張に対して、反論というか、いろいろと議論したい、こういうことで来られたのかなというふうに思いましたけれ
ども、案に相違して、単にホスト・ネーション・サポートのお礼という側面のお話でございました。
私は、それで非常に残念に思って、ホスト・ネーション・サポートについては、ぜひともアメリカの、アメリカを代表するさまざまな文官の皆さんのマナーがないというわけではなくて、沖縄に駐留する米海兵隊、若い海兵隊の皆さんを中心に、いわゆるゲスト・ネーション・マナーがない、極めてゲスト・ネーション・マナーがないという部分がやはり沖縄の県民感情というものを逆なでしているというか、日米沖におけるこの問題、普天間基地の移設の問題が進展を見せない大きな根っこの部分にあるのは、そうしたホスト・ネーション・サポートに対してゲスト・ネーション・マナーの必要性、こういうことを訴えました。
それに加えて、私は今思うわけですけれ
ども、沖縄と
日本、そしてアメリカ、この三者を考えたときに、今私は、ホスト・ネーション・サポート、そしてゲスト・ネーション・マナーという言い方をしましたけれ
ども、さらに突っ込んで言うと、沖縄の人
たちから見れば、ホスト・ネーション・サポートではなくて、ホスト・プリフェクチャー・サポートだと。言ってみれば、
日本の中で七五%にも及ぶ在沖米軍基地を抱えて、さまざまな意味でサポートをしている。
日本もさることながら、沖縄そのものが、アメリカとの直接的な関係の中でさまざまな
対応をしているんだ、そういう気概というか、思いがある。そういうところにしっかりと
日本が思いをいたしていかないといけない、そういうことを私は思うんです。
改めて、先般の当
委員会、あるいはまた、衆議院の本
会議で私が申し上げた、沖縄を準国家的な扱いをしてとらえるべきだ、そういう姿勢がない限り、ずっと、先ほど申し上げた、仲井真さんが県外移設を繰り返している、それで、昨年の日米合意があっても、まさに一歩も進まないという
状況がある。この
状況を打開していくために、先ほど来出ているような、東北地域、東
日本を襲った震災、
津波、
原子力発電
事故に対するアメリカのさまざまな支援というものがあっても、そのことは、直接沖縄に直面している今の課題が好転する、日米関係、日米沖関係というものが大きく劇的な進展をするということには至らない、こんなふうに私は思っておりますけれ
ども、
大臣はいかがでしょうか。