○浜田
委員 そういう
意味では、全体で取り組まなきゃいけないこの大
震災でありますので、
自衛官の皆さん方は大変苦労しているけれ
ども、今こそ士気の高い中でやっていくのは当然のことだと思うわけで、それは信頼
関係以外の何物でもない。
ただ、多分、今のシナリオというのは、全体像ができないと自衛隊が引けないというのがあるんだと思うんですよ。そうですよね。当然、民間に移していくという部分があって初めて。だから、
大臣と僕、すごく
考え方が合っているのは、一気に投入しなきゃだめなんですよ。
ということは、お金もそうなんですよ、多分。だから、
総理に言ってください。もうどかんといかないと、みんな心配になるんですよ。心配するな、これは国が全部やるんだといった安心感があって、その中で出していくというのはあると思うんですよ。そこが足りないような気がしてしようがないんですね。
だから、今度一次補正でやる。一次補正でやるんだけれ
ども、では二次補正は幾ら出るのみたいな世界ですよね。では、三次補正もあるの、四次補正もあるのかなというようなことになるんだったら、最初の時点でどんといって安心感を持っていただいてというのはあると思う。
もっと言うと、あの
原発の
事故もそうだと思うんです。あくまでもあれは有事ですよ、
原発の
事故というのは。本来、安保
会議を開いてもおかしくない。僕はそう思うんです。
だから、要するに、徐々に危険度がアップしていったわけではなくて、最初の
事態がもう深刻なのは間違いないわけで、そこからスタートしなきゃいけないと思うんですよ。だって、一番最初はわからない状態でやるわけだから、緊急避難で、一気に国の責任においてどいてもらうというふうな形にしないと、
国民の安心、安全が守れないときがあるじゃないですか。私権の制限だからすごく難しいのはわかりますよ。だけれ
ども、それは政権の覚悟の問題だと思うんですね。
だから、そこで判断に誤りがあってはならないから本当は
大臣に、優秀な
大臣がいっぱいそろっているから今もっているんですよ。
総理は一人でどんと座って、責任はおれがとると言えばいいじゃないですか。そう思うんですよ。そういう気概がないと、こういうときにはなかなか明快な方向性が出てこないんじゃないですか。僕は、やはりそこは信頼
関係だと思いますよ。
大臣を何で使わないんだともっと言った方がいいと思いますよ。何かいろいろな人をいっぱい入れちゃってわけがわからなくなっているのは事実だし、自分で選んだ
大臣なんだから任せればいいんですよ。そう僕は思うんですね。
水産業の話になると私も言わなきゃいけなくなっちゃうんだけれ
ども、水産でもそうなんです。要するに、もう
風評被害でいっぱいですよ。
海外の方が
原子力に対しての意識が何か変に高くなっちゃって、ここぞとばかりに
日本の水産品は買わないという話になっちゃうんですね。漁業をやっても、とりに行っても、要するに売れない
状況なんですよ。ということは、とりに行けないというのと一緒なんですね。
だから、これはやはり流す前に考えてもらわなきゃいけなかったんですよ。それを
大臣が知らなかったというのはちょっと問題だし、何を慌ててああいうふうにしたのかちょっとよくわからない、気持ちはわからぬじゃありませんけれ
ども。海というのは大きいですから、少し洗えば何とかなっちゃうのかなと思ったのかもしれませんけれ
ども。でも、そうじゃないでしょう。普通だったらそこで逡巡するべきですよ。担当
大臣と話をしないというのはおかしい。やはり
大臣をうまく使っていないというのは事実。
一つだけアドバイスしておきますと、いろいろな数字が出てくるじゃないですか、何とかシーベルトとか。要するに、ただ数字だけが走り回っていて、一体人体にどういう
影響があってどうなのかという
説明が全くないんですよ。
昔ありましたよ。例えば、アサリに含まれる水銀の数値が二とかと出てくるんですね、ほかのだと〇・〇幾つとかと出てくるんですけれ
ども。では、人体に
影響が出るというのはどういうことなのかというと、どんぶり一杯のアサリを三百六十五日食べて体に
影響が出るかどうかわからないというんでしょう。そういう
説明の仕方が一切ない。ましてや、官邸で数字ばかり言っちゃう。官邸は政治部の記者しかいないんですから、
専門家の記者がいないんだから、その数値だけ書いて、
説明部分は全くなしだからな。
これはやはり、専門の
大臣がいるんだから、専門の
大臣に言ってもらうのが一番いいと思うので、そこは
大臣、ちょっとお伝え願えませんか。僕はそう思います。これからもっと
風評被害は広がりますよ。国が責任をとると言ってくれないと、漁師さんたちはなかなか仕事をしなくなるなと思いますので、そこはお願いしたいと思います。
もう一つ、今度は専門分野。松島基地の水没した戦闘機等々がありますね。この予算化については、ちょっと真剣に考えてもらわないといけないんじゃないんですか。新しい
支援戦闘機を入れなきゃいけないというのもあるし、ましてや水につかったF2のいろいろなものがあるわけで、その予算化についてどういうふうに今後考えていくのか、それだけ教えていただけませんか。