○佐藤(茂)
委員 公明党の佐藤茂樹でございます。
まずは、このたびの
東日本大震災でお亡くなりになられた
方々に対しまして心から
哀悼の意を表しますとともに、
被災をされた
皆様に対して心からお
見舞いを申し上げたいと思います。
その中で、
自衛隊の
皆さんが、全組織を挙げて、過去にない、
自衛隊始まって以来の十万人
規模の
救援また支援
活動を展開しておられますことに対しまして、私
どもは本当に、その
状況を見ておりまして、我が身を顧みずに、死力を尽くして
救援支援
活動に奮闘しておられますことに心から
敬意を表したいと思うわけでございます。多分、多くの国民また
被災者が見ていて、これほど頼もしい存在はないのではないか、そのように感じておられるのではないかと思っておるわけでございまして、
感謝を申し上げたいと思います。
さらに、トモダチ作戦ということで大変協力をしていただいております在日米軍初め、
アメリカ初め各国の支援に対して
感謝を申し上げたいと思うわけでございます。
それで、まず私が御
質問申し上げたいのは、
被災者の支援、これとともにもう
一つ、今回の
震災の難しいのは、原発の
被害というものをどう食いとめるかという、ここが非常に難しいことになっておりまして、世界じゅうもこの
対応というものに対して非常にやはり今注目をしているわけであります。私は、そういう
事態の鎮静化に向けて、この際、国のメンツとかそういうものも一たん度外視して、
国際社会の知恵とノウハウというものはすべて集めて、そしてこの
事態の鎮静化に向けて打開策をしっかりと図っていくべきである、そういうように思うわけです。
そういう観点からまずお聞きしたいのは、
福島第一
原子力発電所の事故への
対応について、
アメリカの
専門部隊であります
CBIRF、これが四月二日から
派遣されてきております。先遣隊が十五名で、全体で百五十五名というように今回言われているわけです。
まず最初に
防衛大臣にお聞きしたいのは、
アメリカのウィラード太平洋軍司令官が三月十七日の記者会見で、我々にはそういう監視から
除染まですべてを行う
能力とチームがあるんだ、
日本政府の要請があればいつでも
対応できる、そういうことを強調されました。来日されて、二十一日に折木統合幕僚長とも会談された後に、記者団に対して、我々の
派遣というのは最終的には
日本政府と折木統幕長が判断するんだ、そういう趣旨のことを述べられた。しかし、結果として、
派遣が決まったのは三月三十一日だというようにお聞きをしております。
三月十七日に太平洋軍司令官がそういうものを出してもいいよと言われてから二週間たってようやく、
アメリカ軍の
専門部隊の本格支援の受け入れを決められたわけです。なぜ
政府としてもっと早く協力を仰がなかったのかというのが、我々として、野党として見ていた場合に腑に落ちないわけであります。放射能
被害管理に精通した、そういう
専門部隊の協力をためらった理由というのは何なのかということについて、まず
防衛大臣の
答弁を求めたい思います。