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大臣政務官(森田高君)
総務大臣政務官の森田です。
丸川議員に申し上げたいことがたくさん山のようにありますが、政
務官としてどこまで話していいものかということもあります。
簡潔に申し上げてまいりたいと思うんですが、私は政
務官であるとともに
国民新党の議員でもありますので、この仕分
会議というものが起きるときからいろんな
議論があったということを、当時は政調会長代理としてかかわってきましたので、承知しております。その中で、例えば民間人の議員の方と
国会議員のウエート、これが適正かどうかとか、あるいは安全保障を含む
政策、
予算をやるのに
日本国籍のない方が中に入っておられるんではないかという懸念も当時はありました。そういう中で、党と党でいろんな協議をしていって、最終的に我が党もこの
行政刷新
会議の中に置かれる
事業仕分を承認して、我が党から亀井亜紀子
委員を入れていったと、そういう経過があるわけです。
それで、あれから一年がたちまして、一年間、
国民はいろんなことを
考えながら大筋としてはこの
政策を支持してきたと思うんです。それはなぜかと
考えていくと、
政権交代のダイナミズムというものを恐らくこの
政策の中に感じ取ったからだと私は理解しているんです。
ただ、一年間たって、これで三回目で、いろんなものが見えてきているんではないかなと私は率直に思います。というのは、やはり長いスパンで
考えねばならない
政策、そして安全保障に関する
政策、そして教育や研究開発、こういったところにどこまで費用対効果の概念というものが及ぶんだろうかと、そういったことに関しては、今一年たったから、これからこの
政策をブラッシュアップするんであれば、今こそ冷静に
考えるべきであると思っています。
去年の、大
議論が起きましたけれども、スーパーコンピューターあるいは「はやぶさ2」あるいはスーパーカミオカンデ、いろんな問題が起きました。そして、自衛官の方からも三千人以上現場から実員を増やしてくれと言ってきた。だけど、残念ながらこれは仕分に掛かってしまって、
議論の過程では制服を海外から調達しろという信じ難い
議論も出てきた。これは、人の心ということを
考えた場合は、私は大変心が痛んだ、そういう思いを今でも覚えています。
それと、もう一つは
政府の中の意思決定の過程であります。
先ほど来いろんな
議論があって、かなりクリアになってきたと思うんですね。
財務大臣からも、これは意思決定の一つのパーツであって
政府全体の決定ではないというふうにはっきり示されたわけですから、これは有意義だと思うんです。ただし、そこに入っておられる民間人の議員の方々がそれを全部承知しておられるかどうかということで
考えていくと、私は今回仕分
会議で痛感しましたけど、残念ながら
財務大臣が出したすばらしい理論がそこは浸透しておりません。ですから二次的なトラブルがそこで起きてきているんではないかと、だからここはしっかり整理するべきだと思います。
もう一つ、最後です。
これは、総務省職員の名誉にかかわることだから私は言っておきます。
議論の過程で、こういう事業をやるのは省が焼け太りしたいからだと、担当者が利得を得んがためだと、そういう
議論を振り回す方が何人かいらっしゃいました。こういうことを容認していって、公の場の
会議です、
国家公務員がお国のために体を張って仕事をすることができるかと、そういうことは
政府にいる人間だからこそ体を張ってかばっていかなければいけないと、私はそういうふうに思っております。
ですから、論点はたくさんありますけれども、こういった論点を整理した上で将来に向けてブラッシュアップをしていただきたいと、そういう思いで今回あの意見を申し上げた次第であります。