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2010-11-02 第176回国会 参議院 本会議 第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十二年十一月二日(火曜日)    午後一時三十一分開議     ━━━━━━━━━━━━━議事日程 第六号   平成二十二年十一月二日    午後一時三十分開議  第一 国務大臣演説に関する件     ━━━━━━━━━━━━━ ○本日の会議に付した案件  議事日程のとおり      ─────・─────
  2. 西岡武夫

    議長西岡武夫君) これより会議を開きます。  日程第一 国務大臣演説に関する件  財務大臣から財政について発言を求められております。これより発言を許します。財務大臣野田佳彦君。    〔国務大臣野田佳彦君登壇、拍手
  3. 野田佳彦

    国務大臣野田佳彦君) さきに決定されました円高デフレ対応のための緊急総合経済対策を受けて、今般、平成二十二年度補正予算を提出することとなりました。その御審議をお願いするに当たり、補正予算大要について御説明いたします。  まず、最近の経済情勢緊急総合経済対策について申し述べます。  我が国経済は、アジアを中心とした外需等により持ち直してきたものの、このところ足踏み状態となっております。また、失業率若年層中心に依然として高水準で推移しているなど、雇用情勢も厳しい状況にございます。  先行きについては、海外経済の改善や各種の政策効果などを背景に、景気が持ち直していくことが期待される一方で、海外景気の下振れ懸念や為替レートの変動などにより、景気が更に下押しされるリスクが存在しております。  こうした経済情勢を踏まえ、デフレ脱却景気自律的回復に向けた道筋を確かなものとしていくために、平成二十三年度までの政策展開を定めた新成長戦略実現に向けた三段構えの経済対策を九月十日に閣議決定し、そのステップツーとして、十月八日に円高デフレ対応のための緊急総合経済対策を閣議決定いたしました。緊急総合経済対策においては、雇用人材育成、新成長戦略推進加速子育て医療介護福祉等地域活性化社会資本整備中小企業対策等及び財源を使わない景気対策として規制制度改革を五つの柱と位置付け、経済活性化国民生活の安定、安心に真に役立つ施策を実施することにしております。  雇用人材育成においては、新卒者就活応援プログラムの実施や、重点分野雇用創造事業拡充緊急人材育成支援事業の延長などを行います。  新成長戦略推進加速においては、天然資源確保を含むグリーンイノベーション推進、最先端の研究開発推進を含む科学・技術・情報通信立国戦略推進などに取り組みます。  子育て医療介護福祉等においては、保育サービス等の基盤の整備児童虐待の防止、地域医療の再生と医療機関機能強化疾病対策推進介護サービスの充実などを行います。  地域活性化社会資本整備中小企業対策等においては、耐震化等による安心、安全な居住・生活環境整備や、地域の目線に立った支援拡充地域経済元気復活に資するインフラ整備などに取り組むこととしております。  さらに、規制制度改革においては、既定事項を着実に実施していくとともに、新成長戦略に掲げられた戦略分野中心に新たな取組を行うこととしております。  こうした切れ目のない迅速な政策対応によって、デフレ脱却経済の好循環を確かなものとしてまいります。  次に、今般提出いたしました平成二十二年度補正予算大要について御説明いたします。  まず、歳出面においては、緊急総合経済対策関連として、雇用人材育成について三千百九十九億円、新成長戦略推進加速について三千三百六十九億円、子育て医療介護福祉等について一兆千二百三十九億円、地域活性化社会資本整備中小企業対策等について三兆七百六億円、合計四兆八千五百十三億円を計上しております。このほか、既定経費について一兆四千三百十三億円の減額等を行うこととしております。  他方、歳入面においては、税収について、税収土台増分を基本として、足下の課税実績を織り込んで、二兆二千四百七十億円の増収を見込むとともに、前年度の決算上の剰余金の二兆二千五億円を計上するほか、税外収入減額を見込んでおります。  この結果、平成二十二年度一般会計補正予算の総額は、一般会計当初予算に対し歳入歳出とも四兆四千二百九十二億円増加し、九十六兆七千二百八十四億円となります。  以上の一般会計補正に関連して、特別会計予算等についても所要の補正を行うこととしております。  また、財政投融資計画については、本対策を実施するため、この補正予算において産業投資二百四十億円を追加することとしております。  以上、平成二十二年度補正予算大要について御説明いたしました。  現下の厳しい経済情勢に対応し、景気回復を確実にするためには、本補正予算の一刻も早い成立が必要であります。  何とぞ御審議の上、速やかに御賛同いただきますようにお願いを申し上げます。(拍手
  4. 西岡武夫

    議長西岡武夫君) ただいまの演説に対する質疑は次会に譲りたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 西岡武夫

    議長西岡武夫君) 御異議ないと認めます。  本日はこれにて散会いたします。    午後一時三十八分散会