○森まさこ君 自由
民主党の森まさこです。よろしくお願いします。
先週、十月二十一日の
法務委員会で
柳田法務大臣の方といろいろと論争をさせていただきましたけれども、私、昨日、ちょっとしたことがありまして、
冤罪になった村木局長の気持ちも分かるような悲しい気持ちになったんですけれども、前回、
大臣といろいろ
議論させていただいて、いろんな論点がありました。なかなか正面からお答えをいただけなかったと私なりにはとらえさせていただいて、
大臣、重大な三大
事件があるとおっしゃっておられて、尖閣諸島問題、検察の証拠改ざん問題、検察審査会の問題、そういったことについてしっかりとしたお答えがいただけなかったので、私は
大臣としての資質に問題があるという厳しいことまで申しました。
そうしましたら、私の方にいろいろと、通告が夜遅いとか、通告した後全然レクを受けてもいない、いろんな苦情が来て、ちょっと調べてみたんですけれども、ちゃんと約束どおりの三時に通告をしているんですね。
それで、私、担当の検事さんのところに電話したんですよ。ちゃんと三時に通告しましたよね、いや、うち、ファクスに三時というのは書いてあるから。そうしたら、あっ、そうでした、だけど先生、通告の紙がぺらっと来て、尖閣諸島の
事件についてとしか書いてなくて、何にも教えてもらえなかったじゃないですかと言ったんです。ところが、それも違うんですよ。いや、もう本当、
冤罪を受けた人の気持ちが分かった。私は、電話で詳しく
質問を、二百四十八条についてこういうことを聞きますよ、ちゃんとレクチャーしているんです。それなのにそう言う。だから
大臣が答えられなかったみたいな、人のせいにしているんですよ。
検事さんって最近そうなのかな、私がっかりしました。私の司法試験の同期のときの検事になった人たちは優秀でしたし、やはりしっかりとしていました。しかし、これ、ちゃんと長々電話でレクチャーしたにもかかわらず、そういうことを言って。それで、本人なんですよね、電話した。そうでしょう、一週間前のことで、レクチャーしましたでしょうと言って、それから、あっ、そうでした、確かに受けましたって、それから言うんですよね。
私もう本当に唖然として、二百四十八条について御
質問します、その
法律解釈についてですと。そうしたら、きっとその担当の検事さんは、一生懸命二百四十八条の条文やコンメンタールや解説書や、それから過去の二百四十八条についての
大臣の御発言の記者会見、全部用意して
大臣にお見せして、そして論争に備えるようにしていらっしゃったと思うんですけれどもね。
そういう何か人のせいにするような風潮が検事さんの中にまでも広まっているとなると、それはもう総理
大臣が、秘書のせいにした総理
大臣もいました。何でも秘書のせいにすればいいという風潮が広がっているとすれば、私は問題だと思うんです。それはいろんな
意見の違いはあると思いますけれども、双方真剣に
議論している、人のせいにしてほしくない、私はそれを冒頭申し上げたいんですけれども。
まずお伺いしたいのは、尖閣諸島問題で問題になっていますビデオでございます。これが、今朝の新聞によりますと、
政府が二十七日に
衆議院の方で提出したと、そしてこれについて与党は理事だけの
公開を提案したけれども、自民党などは
国民に
公開すべきだと主張し結論を持ち越したとなっております。
私が注目したのは、ビデオを見るか見ないか、その
公開の仕方ということで記事を読んでおりましたら、びっくりしたのは、これ、ビデオそのものじゃないんですね。ビデオの
内容を約六分間記録したDVDと書いてあるんです。その衝突の様子をリアルに録画したビデオがあって、その原本とかそれをそのままコピーしたものが国会に提出されるものだとばっかり思っていたんですよ。そうしたら、それが六分間になっている。それは編集されているのか編集されていないのか。その衝突の様子の中で、ある部分だけを意図的に切り取って六分間なのか分かりませんが、私はこれはちょっと納得いかないんですよ。
それで、まず
大臣にお伺いしたいのは、菅総理が二十七日の朝初めてこのビデオを見たというふうに新聞記事に書いてありますが、
柳田大臣は御覧になりましたか。