○
義家弘介君 自由
民主党の
義家弘介です。
本日も、引き続きまして高校無償化の対象に北朝鮮を含めるか否かの問題についてしっかりと
質問させていただきたいと
思います。
これは当
委員会も含めて再三再四訴えてきたことではありますが、高校無償化
法案、三月三十一日に国会を通し四月の一日からまさに
選挙目当てで導入している。我々は様々なこの
制度の矛盾点や様々なこの
制度の難しさを訴えてきましたが、
民主党政権はそれを一切無視して施行に踏み切っていったと。その中でも、私の下にも様々なこの無償化の影響で大変なことになっているという
現場の
意見が寄せられております。
例えば、この四月から実施されているこの無償化、就学支援金にかかわる事務
作業について、これは大変なんだということ。例えば、申請書の回収や加算申請及び証明書類の回収まで期間が短過ぎること。あるいは、これは通信制の方からの御
意見ですけれ
ども、全日制高校では通学が
基本のために確認は容易にできるかもしれないが、通信制高校では郵送でのやり取りであるため時間のロスが発生する。また、送られてきても記載のミスが物すごく多く、その訂正にも各
家庭と電話連絡が必要で
かなりの時間を要している。
あるいは、ルールや仕組みが複雑で職員等が
理解するのに物すごく時間が掛かると。それを
理解して
保護者に伝えるわけですけれ
ども、
保護者の方もなかなか
理解し切れず対応が非常に難しい。さらには、学年制高校のように一人一人の金額が一律ではなくなってしまうので、一人一人のそれまでの
状況も検証しなければならない。膨大な事務
作業で毎日午前一時、二時まで残業をしているというような
状況。あるいは、
文科省から急遽渡された
システムやあるいは動作マニュアル、これについても不備があったりそれを直して対応したりということが様々行われていますけれ
ども、
基本的にパソコン知識がある程度ないとこの
システムを使いこなすのは不可能である、あるいは無駄も多いと。
事務
作業が全く軽減されない。よく
民主党の
皆さんは、
教員の事務
作業が多くて逆に生徒と向き合う時間がないなんておっしゃっていますが、ますます事務
作業が増えてそういう問題が出ている等々、これは挙げれば切りがないほどの
現場レベルでの
問題点が出てきているわけです。だから、我々は本来こういう問題をしっかりと精査した上で
検討をして、こういうことがないような形で進めるなら進めていくべきと主張してきたわけですけれ
ども、それらは一切無視して断行されました。
そして今、この就学支援金をつまり朝鮮高校にも支給するという、支給できるようになるという
判断基準が示された。正式に十一月五日に発表されたわけです。この内容を見れば、今までの
議論は一体何だったのかなと言わざるを得ない問題でありますが、審査の際には
教育内容は問わない、そしてこの原案になった
文部科学省に設置された有識者
会議、この密室討論の
委員名、細かな
議論がどうだったかという点については、答えありきの表面上の
議論のみで、今の時点になってもその具体的なことは一切明らかにされないまま次のステップに進もうとしている。
これは前回の
質問でも言いましたが、我々は
国民に議席を与えていただいて、その代表として
質問をしているわけです。つまり、こういう
委員会での
大臣の答弁というのは、私に対してというよりも、私を選んでくれた多くの
国民に対してしっかりと答えるべき責任があるはずです。しかし、
大臣の答弁は、慎重に
検討します、現時点では答えられません。それを延々と繰り返した挙げ句、すぐ直後の十一月五日に我々は正式に決定しました。そして、決定した内容だけ見れば、
議論の反映は行われていないと。これはやはり、先回も言いましたが、
国民に対して重大な冒涜をしていると、私は本当に憤りを感じております。
十一月五日、この朝鮮高校に国費を投入することを可能とするその
基準が、問題性や懸念を全く払拭しないまま一方的に決定されました。さらには、この決定に際して
民主党も対応マニュアル、言い訳マニュアルですね、これ産経新聞でも報道されましたが、言い訳マニュアルを作成して、
国民に対してのごまかしの答弁、こういうふうに説明すればいいというようなマニュアルまで出している始末。
その上で、一つ一つ、もう一度具体的、根幹的なことについて今日
質問させていただきます。
この
基準が出されたと同時に出された
大臣談話では、
朝鮮学校に対してこうあります。「当該
学校を認可した都道府県において、多年にわたり、
学校教育法等に基づき指導・監督が行われ、助成金も長期にわたって
支出されてきました。」。すなわち、
大臣にお聞きしますが、朝鮮高校は憲法八十九条に言うところの公の支配に属する各種
学校として
学校教育法等の法規範に従うものであるという
認識でよろしいでしょうか。