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義家弘介君 最後には、これは生徒に出すもので
学校に出すものではないという形にすり替えられていくわけですが。
手元に実は北朝鮮の労働新聞がありますが、この中で一体どんな内容がこの
就学支援金等について書かれているかということ、これも恐らく東副
大臣は多分目を通していることと思いますけれども、これ、完全に一体であって、
子供たちは
自分たちの活動の
一つのファクターでしかないというような形。
これを翻訳してもらいましたが、一部読みますけれども、金正日将軍様にあられましては、つとに総連の民族
教育事業は愛国偉業の頼もしい継承者
たちを育てる重要な産業であり、在日朝鮮人運動の生命線だと懇切に教えになられたと。そして、例えば総連埼玉県本部と埼玉朝鮮初中級
学校では、本部
委員長と校長らが陣頭に立って粘り強く密着し、学生引き入れで大きな前進を成し遂げてきた。この学生引き入れというのは何かと
専門家に問い合わせたところ、
朝鮮学校の関係者が同胞の
家庭を訪問して、うちの
学校にとにかく入りなさいと、入りなさいという形で引き入れる事業を行っていくと。子弟
たちと後輩を立派な民族の息子、娘に育ててくれる我らの
学校のため物心両面の支援を惜しまない、だからこの
就学支援金運動は何としてでも
対象になるように活動していかなければならない旨の記事。
あるいは、これは九月の二十八日の記事、労働新聞では、今
日本の各地では総連の民族
教育に対する
日本の反動
たちの差別的不当性を明らかにする街頭活動と
日本当局を
対象とする抗議闘争が引き続き繰り広げられている、だからこそ
朝鮮学校の関係者
たちと
子供たちが立ち上がって云々みたいな形で、まさに総連と
子供たちとかかわる先生方とが一体になった民族運動をしていると一方で北朝鮮では報道しているわけですよ。
でも
日本は、いやいや、もちろん私自身もその
子供たちに罪などないと思っていますよ。しかし、その
子供たちに本当に大切なことを、あるいは環境を
保障してあげるというならば、様々なありようがある。ここの記事だけでいったら、とにかく
朝鮮学校へ入学する、別の
学校に行っていても
朝鮮学校に入学させるというような動きもある中でこの無償化の問題が話し合われている。ここまであらゆることを
考えた上で判断を出していかなければならない非常に重いもので、
日本人というのは非常に道義を重んじる優しい民族であると思いますよ。しかし、一方で、それが世界の常識かといったら、いろんなしたたかさも、歴史的背景も違いますから様々な問題が出てくるわけですね。
こういうところもしっかりとこういう場所で
議論した上で判断基準を出していただかないと、単純に、ただ
子供たち、この
子供たちをしっかりと育てていくというだけの
議論になっていかない。例えば、彼らに善かれと思って
朝鮮学校に一人当たり十一万八千八百円を支給した。しかし、その十一万八千八百円が本当に彼らの環境に対して今までより大きなプラスになるか、なっているかどうかということを本当に根拠を持って保証することってやはり現段階ではできないと思うわけです。だからこそ、じゃ彼らに、どういう
子供たちに支援の方法があるのかということをみんなで知恵を出し合って
考えていくために、国会であったりこういう
委員会であったりというものがあるような私は気がします。
この朝鮮労働新聞なんかの記述を見て、
高木大臣、どのような感想をお持ちか、率直にお聞きしたいと思います。