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2010-11-19 第176回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十二年十一月十九日(金曜日) 午後零時十分開会 ─────────────
委員
の
異動
十一月九日
辞任
補欠選任
竹谷とし子
君
横山
信一
君 十一月十日
辞任
補欠選任
長谷川
岳君
鈴木
政二
君 十一月十一日
辞任
補欠選任
松浦
大悟
君
福山
哲郎
君
鈴木
政二
君
長谷川
岳君 十一月十二日
辞任
補欠選任
福山
哲郎
君
松浦
大悟
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
主濱 了君 理 事 岩本 司君 野村
哲郎
君 山田 俊男君 委 員 一川 保夫君 金子 恵美君 郡司 彰君 外山 斎君 徳永 エリ君
松浦
大悟
君 青木 一彦君
加治屋義人
君
長谷川
岳君 福岡
資麿
君
横山
信一
君 渡辺 孝男君 柴田 巧君 紙 智子君
衆議院議員
修正案提出者
石津 政雄君
修正案提出者
宮腰
光寛
君
国務大臣
農林水産大臣
鹿野
道彦
君 副
大臣
農林水産
副
大臣
筒井 信隆君
大臣政務官
農林水産大臣政
務官
田名部匡代
君
事務局側
常任委員会専門
員
鈴木
朝雄君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
農林漁業者等
による
農林漁業
の六次
産業化
の促 進に関する
法律案
(第百七十四
回国会内閣提出
、第百七十六回
国会衆議院送付
) ─────────────
主濱了
1
○
委員長
(主
濱了
君) ただいまから
農林水産委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る九日、
竹谷とし子
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
横山信一
君が選任されました。 ─────────────
主濱了
2
○
委員長
(主
濱了
君)
農林漁業者等
による
農林漁業
の六次
産業化
の
促進
に関する
法律案
を議題といたします。 まず、
政府
から
趣旨説明
を聴取いたします。
鹿野農林水産大臣
。
鹿野道彦
3
○
国務大臣
(
鹿野道彦
君)
農林漁業者等
による
農林漁業
の六次
産業化
の
促進
に関する
法律案
の
趣旨
につきまして御
説明
申し上げます。
我が国
の
農林漁業
、
農山漁村
をめぐる状況を見ますと、
農林水産物価格
の
低迷等
により
農林漁業所得
が大きく減少し、
農山漁村
の
活力
が低下する中で、
農林漁業
と二次
産業
、三次
産業
との融合を図り、
農林水産物
を始め
農山漁村
に豊富に存在する
バイオマス
、小
水力等
の
資源
を有効に活用して新たな
付加価値
を生み出す
農山漁村
の六次
産業化
を強力に
推進
することが喫緊の課題となっております。 このため、
政府
において、
農山漁村
における六次
産業化
を総合的に
推進
するための第一歩として、
農林漁業者等
による
農林漁業
及び
関連事業
の
総合化
を
促進
するための
措置
を講ずることにより、
農林漁業
の
持続的発展
と
農山漁村
の
活性化
を図ることを
目的
として、この
法律案
を提出した次第であります。 次に、この
法律案
の主要な
内容
につきまして御
説明
申し上げます。 第一に、
農林漁業者等
による
農林漁業
及び
関連事業
の
総合化
は、
農林漁業者
の
所得
の
確保
を通じて
地域経済
に
活力
をもたらすとともに、
エネルギー源
としての
利用
など
農林水産物等
の新たな需要の
開拓等
により
地球温暖化
の防止に寄与することが期待されるものであることにかんがみ、
農林漁業
の六次
産業化
を
促進
するため、
農林漁業者等
が
農林水産物等
及び
農山漁村
に存在する
資源
を有効に活用して主体的に行う
取組
に対して国が集中的かつ効率的に
支援
を行うことを旨として、その
促進
が図られなければならないとの
基本理念
を規定することとしております。 第二に、
農林水産大臣
は、
農山漁村
における六次
産業化
の
推進
に関する基本的な事項、
農林漁業
及び
関連事業
の
総合化
の
促進
の意義及び基本的な方向を明らかにした
基本方針
を定めることとしております。 第三に、
農林漁業者等
が、必要に応じて他
産業
の
事業者
の
支援
を受けつつ、
農林水産物
や
バイオマス
を
利用
した生産とその
加工
又は
販売
に一体的に取り組む
計画
を作成し、
農林水産大臣
の
認定
を受けることができることとしております。また、
民間事業者等
が
地域
に存在する
土地
、
水等
の
資源
を有効に活用した発電の
事業等
、
農林漁業
及び
関連事業
の
総合化
に資する
研究開発
及びその
成果
の
利用
を
促進
するための
計画
を作成し、
主務大臣
の
認定
を受けることができることとしております。 第四に、
農林水産大臣
又は
主務大臣
の
認定
を受けた
計画
に基づく
取組
を進めるため、無利子の
農業改良資金
の貸付け、
農地転用
に関する許可、野菜の
契約取引
に関する
交付金
の
交付
、
品種登録
に係る
出願料等
に関する
法律
の
特例措置
を講ずることとしております。 第五に、
農林漁業
及び
関連事業
の
総合化
と併せて、
農山漁村
に存在する
資源
を有効活用した新
事業
の
創出等
が
農山漁村
の六次
産業化
を
推進
し、
農山漁村
における
雇用機会
の
創出等
の
農山漁村
の
活性化
に資する経済的、
社会的効果
を及ぼすことにかんがみ、国は、
関係省庁相互
間の連携を図りつつ、本法に基づく
措置
及びこれと別に講ぜられる
農山漁村
の
活性化
に資する
措置
を総合的かつ効果的に
推進
するよう努めることとしております。 第六に、国は、この
法律
に基づく
認定
を受けた
総合化事業
及び
研究開発
、
成果利用事業
の実施に必要な
制度資金
や予算の
確保
に努めることにより、
農林漁業者等
による
農林水産物等
の
加工
、
販売
、
バイオマス
や
自然エネルギー
の
利活用
、
人材育成等
の
取組
を
支援
することとしております。 以上、
農林漁業者等
による
農林漁業
の六次
産業化
の
促進
に関する
法律案
につきまして、その
趣旨
を御
説明
申し上げた次第であります。
主濱了
4
○
委員長
(主
濱了
君) この際、
本案
の
衆議院
における
修正部分
について、
修正案提出者衆議院議員宮腰光寛
君から
説明
を聴取いたします。
衆議院議員宮腰光寛
君。
宮腰光寛
5
○
衆議院議員
(
宮腰光寛
君)
農林漁業者等
による
農林漁業
の六次
産業化
の
促進
に関する
法律案
に対する
衆議院
の
修正
について、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。
我が国
の
農林漁業
及び
農山漁村
は内外の様々な問題に直面しており、
農林水産物価格
の
低迷等
による
所得
の減少、
高齢化
や
過疎化
の
進展等
により
農山漁村
の
活力
が著しく低下している中、
農林漁業
の
振興
を図る上で、
農林漁業経営
の
改善
及び
国産
の
農林水産物
の
消費
の
拡大
が重要であります。 このため、一次
産業
と二次
産業
、三次
産業
の総合的かつ一体的な
推進
を図り、
地域資源
を活用した新たな
付加価値
を生み出す六次
産業化
の
取組
と、
地域
の
農林水産物
の
利用
を
促進
することによる
国産
の
農林水産物
の
消費
を
拡大
する
地産地
消等の
取組
とを総合的に
推進
することが、
農林漁業
の持続的かつ健全な
発展
、
農山漁村
の
活力
の再生、
消費者
の
利益
の
増進
、
食料自給率
の
向上等
に重要な役割を担い、さらには、こうした
取組
が
環境
への
負荷
の低減に寄与することが大いに期待されるものと考え、
修正
を行ったところであります。 以下、その
内容
を申し上げます。 第一に、
法律
の題名を「
地域資源
を活用した
農林漁業者等
による新
事業
の
創出等
及び
地域
の
農林水産物
の
利用促進
に関する
法律
」とするものであります。 第二に、制定の
理念
を宣明するため、前文を加えることとしております。 第三に、
法律
の
目的
を「
農林漁業
の
振興
を図る上で
農林漁業経営
の
改善
及び
国産
の
農林水産物
の
消費
の
拡大
が重要であることにかんがみ、
農林水産物等
及び
農山漁村
に存在する
土地
、水その他の
資源
を有効に活用した
農林漁業者等
による
事業
の
多角化
及び
高度化
、新たな
事業
の
創出等
に関する
施策
並びに
地域
の
農林水産物
の
利用
の
促進
に関する
施策
を総合的に
推進
することにより、
農林漁業等
の
振興
、
農山漁村
その他の
地域
の
活性化
及び
消費者
の
利益
の
増進
を図るとともに、
食料自給率
の
向上
及び
環境
への
負荷
の少ない
社会
の構築に寄与すること」に改めることとしております。 第四に、「
農林漁業
の六次
産業化
」の文言を「
地域資源
を活用した
農林漁業者等
による新
事業
の
創出等
」に改めることとしております。 第五に、「
地域
の
農林水産物
の
利用
の
促進
」について、定義、
基本理念
、国及び
地方公共団体
の
責務等
、財政上の
措置等
、
基本方針
・都道府県及び市町村の
促進計画
、及び
地域
の
農林水産物
の
利用
の
促進
に関する
施策
の規定を追加することとしております。 以上であります。 何とぞ御賛同を賜りますよう、お願い申し上げます。
主濱了
6
○
委員長
(主
濱了
君) 以上で
本案
の
趣旨説明
及び
衆議院
における
修正部分
についての
説明
の聴取は終わりました。
本案
に対する質疑は後日に譲ることといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時十八分散会