○藤井孝男君 いや、それは確かにそのとおりだと
思います。
私は先日、
予算委員会でも
菅総理にお
伺いしましたけれ
ども、尖閣諸島の問題で、
菅総理はよく本
会議等々の答弁で、主権在民ということを
意味する、最後は
国民が決めるものだと、いわゆる主権在民であると、これは当然のことだと、民主主義
国家において。ところが今、
国家の何が問われているか、尖閣諸島の問題で。
国家の主権が問われている。主権が脅かされている。主権が脅かされ、
国家の存在というものが国際社会の中でも我が国が認知されないといった場合は、その生命、財産、領土というのを守れないということになると、これは主権在民も何もすっ飛んでしまうという話じゃないかということを私は
質問したわけですけれ
ども、この国の基幹
道路である高速
道路、これ、
ネットワーク、今
大臣が答弁でおっしゃったのはそのとおりだと思うんですが、私はこれも国の
国家基本
戦略と同じだと。
まず、無駄な
道路は造らにゃいいですよ、無料
道路もあった方がいいでしょう。しかし、その前に、国際社会の中で
災害あるいは競争、あるいは介護、急な病人を運ぶ、様々な角度の中から、少なくとも、まず例えば
馬淵大臣としては、これだけの最低の高速
道路は、これは損得とかいろいろあるけれ
ども、
国家基本
戦略としてこれだけは是非造るんだという、それがまずないと、その上でそれが無駄であるかどうであるかということは、結果的に起きてきますよ。しかし、そういう基本
戦略がないと、何か先に無駄があって、この
道路は無駄じゃないかだとか、これは無料化すべきだとかって、そういう、極端に言うとそちらの方の枝葉の方で左右されていくというのは、私はかえって損失だと思うんですよ。
やっぱり、これからの時代の競争力を
強化するためには、そういった基本
戦略を是非、
馬淵大臣は持った上で、さあ与野党含めてどう
思いますか、どう我々は
考えるがどうだというような
議論をしていかないと、何かこちょこちょこちょこちょ、つつき合ってやっていくと、結局は後ろ向きな、いつまでたっても日本の高速
道路って一体いつになったら本当に
ネットワークができるのかと。結果的にそれが国際競争力を損なうような話になるんです。そういうことのないように是非頑張っていただきたいと思っております。
それでは、大体、自動車関連につきましては、先ほ
ども指摘したとおり、私はむしろ、この当分の間というのは、これ法案を修正するような気持ちでやってもらった方がいいと
思いますよ。ずうっと、これ、全くこのまま行きますと、暫定税率がそのまま継続するということですから、ここだけは
指摘をしておきたいと思っています。
さて、尖閣諸島の問題についてちょっと
質問をさせていただきます。
先ほど午前中にもこの件についていろいろ
質問がありましたけれ
ども、私もかつて運輸
大臣やりましたので、今、
大臣が
海上保安庁の責任者として大変苦労されている、これはそうでありますし、
現場の
海上保安庁の
皆さん方も本当に使命感を持って体を張って頑張っている、これは本当に敬意を表する次第でございます。
しかし、現実は非常に厳しい
状況ですね。第十一管区ですか、そこの巡視艇、巡視船を合わせても十八隻ぐらいでありましょうし、また沖縄の漁民、あるいは宮古島、石垣島の漁民からすると尖閣諸島というのは大変な優良な漁場なんですけれ
ども、しかし最大限の中国の漁船は多いときは二百七十隻ぐらい入ってきたときもあると、八月に。そして、その中の七十隻ぐらいが領海を侵犯して、それが先般、領海を侵犯したために
海上保安庁が逮捕した、しかしそれを体当たりしてきたという、そういう傍若無人な
状況が続いているわけですね。また、何か、中国の漁船、監視船が出たとか出ないとかと言っていますけれ
ども、いわゆる実効支配をしようとする。
それで、まず領海を守るためにはやっぱりそれだけの法
整備も必要でありますし、また警備の
強化、先ほど
大臣はそのことについて触れられましたけど、この尖閣諸島、我が国の領土であることは間違いないんですけれ
ども、その
領海警備のための
海上保安庁の増強についてどういうふうに
考えているか、もう一度お答え願います。