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風間直樹君 今から述べる理由によりまして、私は今回の
質疑は、ただ単に
菅家さんが
冤罪になったからもう一回再
捜査してくれという意味で言っているんじゃないんです。これは極めて再犯の
可能性が高いという確信を持ったから、今回の
委員会で
質疑で取り上げさせていただきました。
小川副
大臣におかれましては、
是非役所の中でこの
報告を求めていただきたいと
要請をさせていただきます。同時に、岡崎
大臣には、
栃木、
群馬両県警による合同再
捜査を開始されるよう
要請をさせていただきたいと思います。
そこで、今日、配付資料でお配りしました一枚紙ですが、これ、昨日発売されました
文芸春秋の十二月号に掲載をされた、このお嬢さんを亡くされた
お母さん、松田ひとみさんの手記であります。
是非この手記、
大臣、副
大臣にお読みいただきたいなと思いまして、今日はコピーを配付させていただきました。
今
大臣、目を通していただいておりますけれ
ども、これ私も読みまして、非常に胸が詰まるといいますか、真理があるというか、強い私はショックと同時に、何とかこれを当局が動く努力を、動かす努力をしなければいけないだろうと、こう思いまして、今日は配付資料にしたわけであります。
これ裏をめくっていただきますと、裏のページの左の上段でありますけれ
ども、
最初のところに
お母さんの悲痛な訴えが出てきます。
読み上げますが、「私からすれば、
真犯人の共犯者は
警察ではないかと思います。」と、こういう悲痛な
警察に対する
告発が書かれています。そして、その下の中段の左側ですが、「だから、もう
時効で
捜査をしないのならば、全ての
遺品を返してもらって、一切のけじめをつけようと思ったのです。でもあの子が身に着けていた
シャツは」、ちょっと私も胸が詰まって読み上げられないのですが、「
シャツは今も返ってこない。「
捜査はしない、でも
遺品は返さない」というのは明らかに矛盾しています。 その上、別れた主人のことを持ち出してまで、
シャツの返却を拒もうとする
検察の姿勢には、怒りを感じています。」と、こういう非常に厳しい、そしてまさに胸の叫びが記されているわけであります。
最後に記していますが、「「
時効ですから
捜査はしません」と言われ、一方で「
証拠品は返せない」と言われても、あの
事件が終わったという感じがしないのです。 やはり、できることなら
真犯人を捕まえてほしい。「なんでうちの子だったんだ?」という疑問に答えが出ない限り、私はこの
事件にピリオドが打てないのです。」と。これは本当に
お母さんの率直な思いだと感じます。
今日、私も政権交代後、
質疑をするのがこれで二回目なんですが、私たち民主党が政権を交代したときの目標なりあるいはその思いというのがありましたよね。ありましたよねというのも変な話ですけれ
ども、要するに、政治主導という一つの大きな旗を掲げて、そして政権交代をしたわけであります。私
自身はこの政治主導というその大きな旗印を今我々が本当に実現、実行できているかなというふうに考えますと、やはり
自分の手に胸を当てて少しじくじたる思いを否定できないんですが、実はこの今日取り上げた
足利事件、そして恐らくこれが五つの
連続した幼女
誘拐殺害
事件の一つではないかというこの件こそまさに民主党政権の政治主導の真贋が試されるケースではないのかなと私は感じております。
清水潔さんという一人の取材
記者の努力で
真犯人と思われる人物もほぼ特定をされている。そこで、
是非再
捜査を行っていただいて
真犯人検挙のために当局が動くことは、
被害者、御
遺族の心情に報いることと、そして何よりも再発を防止するため政治がなすべき当然の責務ではないかなと私は考えております。
最後に、岡崎
大臣とそして
小川副
大臣に決意のほどをお伺いいたしたいと思います。お願いいたします。