○坂本
委員 自民党の坂本哲志でございます。
五人の
参考人の
方々の前
政権あるいは現
政権に対するいろいろな不満、不信、本当によく理解できますし、私
たちはそれを重く受けとめなければいけないと
思います。そして、ともに行動していかなければいけないと
思いますし、やはり世論をさらに喚起するためには、地方でのいろいろな
報告会、シンポジウム、こういったものをさらに開催していくべきであると思っております。
そういう中で、この前、九月四日、熊本で
拉致被害者を救おう熊本
報告会というのが行われました。
増元事務局長に来ていただきまして、少し気になる
発言がありましたので、そのとき時間があれば聞けばよかったんですけれ
ども、その
発言も含めて、
増元さんにお伺いをいたしたいと
思います。
報告会は、私が
国会の
状況ということでまず
報告をいたしまして、ちょうど
金賢姫が来日した後でございましたので、私はそれに批判的な
意見を述べさせていただきました。どれだけ
税金がかかったかわからない中で、ああいう来日をなぜやらなければいけなかったのか、国賓並みとの報道もありましたけれ
ども、遊覧飛行も含めて、なぜあそこまでしなければいけなかったのか、その中から果たして何が生まれたのか、どういう新しい
情報が生まれたのか、結局生まれなかったのではないかというような、批判的な、私なりの
報告をさせていただきました。
それに対して、
増元事務局長が私の
報告に反論する形でいろいろなことをおっしゃいましたけれ
ども、その中で、
金賢姫は恩人であると。我々にとってだったのか、
日本にとってだったのか、
事件にとってだったのか、そこの主語はちょっと忘れましたけれ
ども、恩人であるという言葉を言われまして、会場に少し戸惑いのざわめきが起きました。
増元さんが言われるのは、あのとき、蜂谷真由美、
金賢姫が服毒自殺を図って、そしてそのまま死んでいたら、あれは南朝鮮のでっち上げであるという
北朝鮮のプロパガンダがそのまま通用していたであろう、そこで生き残って、そして真実あるいは事実を
報告してくれたので、そういう意味で恩人であるというようなことでございましたので、ある面、聴衆の方も納得されたような気もいたしましたけれ
ども、やはり言葉の使い方、いろいろな
発言、言い回し、これは非常にデリケートな問題でありますので注意をした方がいい。
少なくとも、恩人であるとか、
金賢姫に対して非常に好意を寄せる、好感を抱くような
発言とか、こういったものに対してはやはり反感もありますし、私は、
家族会と
国民の間の微妙な感情のずれを生じさせるものではなかろうかなというふうに心配をいたしましたので、その点について
増元さんにもう一度お伺いいたしたいと
思います。
それから、今回の
金賢姫の来日がこれからどういうふうに役に立つのか、どういう位置づけで方向性を決めていくのか。先ほど、
飯塚さん、
情報交換をこれからさらに密に
連携してやっていったらいいというふうなことも言われましたけれ
ども、果たしてこれ以上の
情報が
金賢姫から得られるのかどうかということを思うと、この前の来日が何だったのかなというふうに
思いますので、よろしく
お願いします。