○平井
委員 先月、私は、古賀茂明氏を
政府参考人として呼ぶことを認めていただけずに、
質疑を打ち切りまして、やむなく退席することになりました。
参議院
予算委員会で
政府参考人として認められたものが本
委員会で認められなかったことは、私
自身、今もって納得しているわけではありません。
公務員制度改革の経緯についてよく知っている古賀氏を
国会に呼んで話を聞くことができないというのでは、
菅総理の言う熟議の
国会にはならない、私はそのように思っております。
当
委員会で
政府参考人として認められない理由としては、
平成十一年の申し合わせを挙げておられます。しかし、その申し合わせは、
委員会運営で必ずしも厳守されているわけではなく、当時と今とでは政党会派の構成もさま変わりしています。その申し合わせの中にも
国会活性化のための見直しもうたわれていますし、そういうことを考えると、今回の
政府参考人が認められない理由、根拠としては、申し合わせ事項は十分ではないと私
自身は思います。これからこの
委員会を活性化、
委員長もよく言われておりますが、過去の古
文書のような申し合わせに固執していたのでは新しい政治情勢には
対応できないのではないか、そのように思います。
また、私の途中退席に自民党ほか野党
議員が同調していただきました。これは、ねじれ
国会では与党の強引な
委員会運営では何も成果を上げられないという危機感を野党の皆さん方が共有していたからではないか、私はそのように思っています。
また、昨日から
国会で
議論が始まった給与法改正の本
会議の
質疑を聞いていても、与野党が苦労して成立させた
公務員制度改革基本法がもともと想定していたスケジュールが大幅におくれている、その
認識はお持ちだと思います。
私は、
菅政権は当面の諸問題に追われて重要課題を先送りすることが多いですが、今までの
議論を台なしにしないためにも、前向きな、迅速な
委員会運営を望みたいと思います。
そこで、
委員長に三つのことをまず提案、要望させていただきたいと思っています。
一つは、申し合わせの見直しに関して、
政府参考人に関して、執行する施策及び
業務に責任を持つ者のほかに、その他政策論争の前提となる事実関係の確認のために必要と認められる者も認めていただきたい。過去の因習的
委員会運営から脱却して、ねじれ
国会における開かれた
委員会運営を、建設的な
議論の場にしていただきたいというのが
一つの私の提案でございます。
二番目には、
理事会でも提案させていただきましたが、
公務員制度改革のような継続して審議する重要なテーマに関して言えば、
内閣委員会の中に小
委員会を設置して、常に問題意識を共有しながら、また、広く参考人の意見を聴取して
議論を積み上げるべきではないかと私は考えています。ですから、重要テーマに関する小
委員会の設置を強く望みます。
三番目には、実は今
国会で、自民党とみんなの党では、先日、国家
公務員法改正案と幹部
公務員法案を提出させていただいています。
この中には、給与制度の抜本的改革、例えば、次官や局長などの幹部は人事院勧告の対象から外すという措置が実は盛り込まれています。幹部
公務員法案の考え方は、次官や局長など幹部の給与まで人事院勧告を全面尊重するべきではない、対象から外すべきだ、それだけの給与体系になっていると考えています。
ですから、思い出しますと、民主党のマニフェストの中には、政治家、幹部職員などが率先し、国家
公務員の総人件費を二割削減するとありました。これは覚えておられると思います。また、代表選における
菅総理の政見の中には、国家
公務員の人件費の二割削減に向け、人事院勧告を超えた削減を目指すとともに、労働基本権付与を含めた
公務員制度改革を加速させるとありました。
国会議員の歳費カットとともに、管理職に関しても給与をカットすべきだというこの意見は、実は民主党の中にも多いと私は思っております。
そうなりますと、総務
委員会における給与法改正と同時に、我々の提出法案の審議を速やかにスタートさせていただいて、できれば連合審査等を開いていただくことをここで要望させていただきたいと思います。
いずれにせよ、今のままでは民主党の言う国家
公務員の総人件費の二割削減への道筋がやはり見えないですよ。我々の法案をてこにしていただいても結構ですから、問題を来年の
通常国会に先送りするのではなく、できることから始めていただく、そのように私はお願いをさせていただきたいと思います。
また、
官房長官におかれましては、
公務員制度改革に関する参考人に関して、たとえ意に沿わない
発言をする者であっても認めていただきたく、
委員会の決定に
官房長官として異を唱えないことをぜひお約束していただきたい。また、
政府職員の言論を抑圧したりするようなことのないように、これもぜひ約束をしていただきたいと思います。
また、前回の
委員会で私が指摘したとおり、将来に傷がつくと恫喝した、言葉は恫喝とあえて言わせていただきますが、古賀氏に関しては、
国会での自由な
発言のゆえに首になったり、左遷されたり、あるいは能力を発揮できないポストにつけさせられるような嫌がらせをしないように我々は監視をしていくつもりでございますが、凍りついてしまった本人の心を安心させるためにも、一言、
官房長官に
謝罪していただきたく、できれば、恣意的な人事をしないことを、しないとは思いますが、お約束をしていただきたいと思います。