○福井
委員 あと四分ですが、尖閣で、前回も御
質問させていただきましたが、今の御答弁をいただいて、
大臣の熱い思い、一端を御紹介いただいて、さらにまた私の信念が確定をいたしました。私は
大臣をアキューズいたします。絶対に、断じて許すわけにはいかないという確信をさっきさせていただきました。
それはどうしてかと、今から三分ぐらいしゃべらせていただきたいと思います。
大臣は今まで何をやってきたんだ。何回も何回も国会で答弁の機会がありました。何日も何日もたちました。組織を守る、
海上保安庁を守る、その職員を守るというメッセージを
国民に発する機会がいっぱいあったんじゃないか。何かおっしゃいましたか。何かされましたか。何にもしていないじゃないですか。組織を守る、全くしていない。民主党を守る、
政権を守る、そのことに終始をしているということでございます。
大臣たるものは、組織を守る盾になって、職員も生身の人間です、職員の心を守るのが仕事だと思います。そのことは多分アグリーされると思います。はしごを外されたらどうやってやる気を保つんですか。船に飛び乗って、
事情聴取して、そして逮捕して、石垣で、那覇で検察に渡した。そこまで完璧にパフォーマンスをした。そして、はしごを外されたわけです。今までどおりどうやって命がけで国土を守るんですか。この五十分間ずっと我が党の同志が、不規則発言という形ですけれ
ども、お伝えしました。この職員の怒りと絶望は、もう限界を超えているんです。
権力にある人、権力にある者は、その権力に応じた謙虚さを備えないといけないと思います。権力を支える組織への深い敬意がないといけないと思います。権力の座に対する出処進退の潔い覚悟がないといけないと思います。
どうか、命がけで守ってきた
海上保安庁を守ってもらいたい。このままでは、データ管理システムがレガシーだという理由だけで、過去のパフォーマンスまでレガシーだとやゆされかねません、言われかねません。職員のやる気を失ってしまいます。アキューズすべきは
政治的な決断ですよ。船長の解放、そして証拠書類だからという名目によって領土侵犯の実態、その証拠を隠ぺいした、ここにあるんですね。
海上保安庁の活動に何ら瑕疵はないことは余りにも明らかなんです。もし長官だけやめさせて政務三役が何ら
責任をとらないということになれば、私は絶対に
大臣を許しません。
国民全体からも多分圧倒的なアキューズがあるでしょう。
今
大臣がやるべきことは、当然わかりますよ、官邸からやめちゃいかぬと言われているんでしょう。わかります。だけれ
ども、その圧力をはねのけて、みずから、きょう
責任をとって、起訴をされたからとかそういうタイミングではなくて、きょう
責任をとってやめることであります。そして、今おっしゃったじゃないですか、野にあれば言いたいことはいっぱいあると。だから、このビデオを流出させた職員の権利回復、尊厳の回復という市民活動の指揮をとるべきですよ。それが人としての道だと私は思っています。
どうか、組織を守っていただきたいと思います。どうか職員の士気、心を守ってほしいと思います。
海上保安庁の歴史を守ってほしい。朝鮮戦争のときに出動している、そんな命がけの歴史から始まって、そしてきょうの日々、やっておられる。それはもう
大臣がさっき紹介されました。どうか、歴史を守り、これから
海上保安庁の未来を切り開けるような環境をつくってほしい。きょうやめること、それがあなたの
政治の集大成、それが人間としてのノーブレスオブリージュ。どうかよろしくお願い申し上げます。
もう時間が過ぎましたけれ
ども、まあ、ここで、ではやめますということは、そんな答弁は期待していませんけれ
ども、さっきおっしゃった、今だから、この立場だから言えない、だけれ
ども言いたいことがある、その一端をもう一回聞かせていただきたい。職員にこのまま聞こえる、そんな覚悟で、三十秒ぐらい御答弁いただきたいと思います。