○坂口(力)
委員 細川大臣初め副
大臣の
皆さん、そして政務官の
皆さん、御就任おめでとうございます。今回はすばらしい
皆さんがおつきになりました。今回はと言うと前は悪かったように聞こえますが、今回もすばらしい
皆さん方がおつきになりまして、大変うれしく思っております。
幾つかのことをきょうはお聞きしたいというふうに思っておりますが、これは
大臣のところに
質問要項に実は出さなくて、ついきょう午前中に気づいたことが
一つございまして、それはお答えいただかなくても結構でございますが、私も余り自信がないんですけれ
ども、
厚生労働大臣あいさつを拝聴いたしました。その中に、この一ページ目に「現在、少子高齢化が進行しております。」という言葉があって、高齢化だけのときですと、高齢化と最近は言わずに、高齢
社会と言っております。先日もテレビで拝見しておりましたら、二一%以上は超高齢
社会、こう言うんだということを言っております。
それで、上に少子がありますから、少子は少子化と少子
社会と、これは区別があるのかどうか、私もよくわかりません。少子高齢
社会ですから、通常使ってもいいんではないかという気もしますが、何にいたしましても、
厚生労働大臣のあいさつでございますので、少子高齢化という使い方はこれでいいのかどうかということがちょっと気にかかりましたので、一遍御
検討をいただきたいというふうに思っております。
この問題はもう以上でございます。
さて、一番最初に、どうしましても
肝炎のことをお聞きしなければなりません。
実は、
大臣にこの
肝炎のことをお聞きするのはつらいと申しますか、お聞きしにくい。自分も今まで苦しんできた問題でありましただけに、
大臣にお聞きするのはいささかお聞きしにくい点もありますけれ
ども、二、三お聞きをしたいというふうに
思います。
けさからも諸先生からのいろいろのお話がありまして、最初、
柚木先生からの御
質問に対して、
大臣は、
患者さんが苦しい
状況にある、それを早く終わらせたいというふうに思っているということを言われました。それから、田村先生の御
質問に対しまして、御苦労されていると思う、こういうふうにお答えになっておりますが、苦しい
状況あるいはまた御苦労されているということはそのとおりでございますけれ
ども、
患者さんに対する謝罪の
気持ちというのはここには入っていない。
それで、
政府の方のいわゆる補償額も示されましたし、そして
原告団の
皆さん方もお出しになっておりますし、これから話し合いが進められていくんだというふうに
思いますけれ
ども、やはり一番最初、
大臣が
原告団に一遍お会いになって、そこで謝罪の意を表明されるということがスタートではないかというふうに
思います。
これはなかなか言いにくい話なんですね。私もかなり苦労して言ったんです。役所の
皆さん方に聞きますと、謝罪はまずしてくれるな、謝罪をするとそれは
裁判に影響する、こういうことになるわけですね。しかし、これは交渉事でありますし、そして同じテーブルに着いて話を進めていかなければならないわけですから、役所はそう言いますけれ
ども、ここは一番、
大臣が
原告団の
皆さん方とお会いになって、そしてあいさつを交わし、できればそこで謝罪をするという手順があって物事は進んでいくんではないかという気がいたします。
ハンセン病のときには、曽我野さんという
原告団の団長さんがお見えになりました。この人は、謝罪の言葉を聞くまでは握手はしたくない、こう言われまして、私も苦労したことを覚えております。それからもう
一つ、ヤコブ病の
和解がございまして、これも非常に苦労をいたしました。しかし、これは
大臣の言葉で一言言っていただく必要がある。役所に書いてもらいますと文章が難しくなって、謝罪しておるのやら、しておらぬのやら、わからぬ文章になります。だから、ここは
大臣のお言葉で言ってもらいたいと僕は思うんですね。
ここに、私がヤコブ病のときに謝罪した、私は謝罪したと思っているんですけれ
ども、ある弁護士さんは、謝罪したというふうに思ったけれ
ども、よくよく後で読んでみたら謝罪になっていない、こう言われましたので、これは読み方にもよりけりと思うんですけれ
ども、私はこういう、いささか文学的表現に過ぎますけれ
ども、謝罪の言葉を申し上げました。
この事態に立ち至りましたことは、こういう
状況になりましたことは返す返すも残念であり、医療に責任を持つ立場でありながら、命という償うことのできないものをなくし、あるいは再起不能にした責任は重大であり、心からのおわびを幾重に申し上げてもなお言い尽くせない心情が残り、言葉の足りなさを痛感いたしております。
これは私の謝罪の言葉でございますけれ
ども、形容詞が多くて、弁護士さんには、本当に謝罪したのかというふうに言われました。しかし、記者の
皆さん方は、坂口さん、謝罪ですねと言いますから、謝罪しましたと言いましたら、新聞は全部、
大臣、謝罪、こう書いてくれましたので、それで私は謝罪した、こう思っております。
なかなかここは言いにくい話ですけれ
ども、私は、
細川大臣は弁護士さんですから、余り難しい用語を使って言うとわかりにくくなりますから、平たい言葉で、やはり
気持ちが通じるような一言を先にかけていただくということがこの問題を
解決していく始まりになるという気がいたします。
一言だけ、御感想がありましたらお聞きをしておきたいと
思います。