○東副
大臣 橘議員にはもう申すまでもないことだと思うんですが、そもそも
拉致問題が発覚して、これは後づけですが、三十年以上の歳月がたちます。この
国会において初めて
拉致問題が公にされたのは、わずか十数年前です。
西村真悟議員という、勇気ある発言だと
思いますが、予算
委員会においてこの問題を
指摘した。そのときに、どれだけ多くの人たちが、本当にこういうことが起こっているんだろうかと疑いの目で見ている人たちが大半だったんじゃないでしょうか。
その後、二〇〇二年に、あの小泉政権下のもとにおいて五人を帰すことができた。これで問題が
解決しているのではなくて、本来ならば、そのときにある
意味でムーブメントができたんだと
思いますが、その後八年間、ある
意味で具体的な成果が出ていない。本当に申しわけないというふうに思っている次第です。
大事なことは、ローグステート、ならず者
国家というふうに言われているこの国が、
日本の
領土に
工作員を送って、家族を持っていってしまっている、しかし、そのことすら信じない人たちが大半であった、この事実を
思い起こす必要があるんじゃないでしょうか。それからまさにこの問題が始まっている。
そして、いろいろなことがあるんですが、それによって問題がすぐ
解決するかのような気分になることも、これは否めない事実なんだろうというふうに
思います。その
情報を、ただ第一
情報を得たからといって、それに飛びつくわけにはいかない。その
情報が本当に真実を語っているのか、また、その
情報が信頼たり得るものなのか、それが金正日につながっていくものなのか、ここの部分が最も機微な重要な話です。
したがって、今回、
金賢姫元
工作員が来られて、いろいろな話がありました。その問題についても、それがまさに事実なのかどうなのか、こういうことも調べた上で取り組んでいかなくちゃいけない。
御
指摘のとおり、開放できること、公表できること、そして秘しておかなければならないこと、多くの方々に影響を与える問題です。そういう
意味で取り組んでおりますので、目に見える成果が出ていないからだめだということではなくて、先ほど来
西村先生も御
指摘のとおり、一貫して国としての脆弱性が問われている問題ですから、この国を再構築していくためにも、この問題を文字どおり党派を超えて
解決していかなくちゃいけない。その担当の一翼を担わせていただいているわけでありますから、全力で頑張っていきたいと
思います。